第32話 趙無眠氏著:『もし、日本が中国に勝っていたら』_論考(4)

【趙無眠氏著:『もし、日本が中国に勝っていたら』_論考(4)】

【枢軸国と連合国を正義と不正義には分けられない】


趙無眠氏は言う。第二次世界大戦の敗戦国となった。ドイツと日本は長期間、外国の軍隊の占領統治下におかれ、亡国の民となった。国土が分割されたり、工業設備は徹底的に破壊され、重要都市が廃墟と化す事もあった。しかし、戦後は両国とも急速な経済発展を遂げ、現在では世界経済のなかで非常に重要な役割を果たすまでになっている。日本はまた国連の第二の経済支援国であり通称「国連の副社長」と呼ばれている。資金出資には一切の遅延も誤魔化しもない。


日本とドイツが世界でも傑出した存在となった事は「平和による発展は、戦争の発動によって、“生存空間”の拡張を目指す事よりもよほど有益である」ことを証明している。

事実によって、敗戦の結果が悪い事ばかりでは無い事を、我々に教えてくれれている。




*正義も不正義も相対的なものでしかない。


ソ連のどこを以て何を以て「民主」と言えるのか。ソ連の専制・独裁はナチスドイツと比べてもまさるとも劣らないものであったし、スターリンの大粛正の犠牲者の数も、ナチスドイツによるユダヤ人犠牲者の数を上回っている。アメリカは人種差別と人種隔離政策の大本営であり「劣等民族」に対する迫害という点でナチスドイツに遜色ない。


ソ連による満州占領や軍人軍属日本人連行や日本人を含む多くの人たちへの暴行・強姦、朝鮮戦争やベトナム戦争など、戦後の冷戦の経緯が正義も不正義も相対的である事を証明している。




☆☆☆


日本の衣服や伝統文化を上げて、日本人が中国人よりも中国人らしい。漢文明の正当な後継者である事も言っている。




ボーロンは何を学び教訓とするべきなのか?

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