第27話 【日本の移民政策はどうあるべきか】



*10年も経とうかというのに今でも通用する一文だと思える。

ボーロンの過去の意見だが記録から転載する。


【日本の移民施策はどうあるべきか】


移民政策についてですが、……にあるような功利的民主主義的な、しかも数値目標を設けての、積極的な移民奨励の政策には反対です。現時点での出入国管理上の、積極的な人道の配慮は、勿論必要です。国家の政策ですから。国際的に、日本人が恥じるような行政権の行使には反対します。

(抽象的ですが。)


移民してくる者には、最低限、日本の現行憲法の価値観を共有している事を条件とすべきです。

現行の法秩序を乱す恐れのある者は受け入れるべきではありません。移民してくる権利などは、元からないのです。


国内的な要因についてですが、人口は減少傾向にあるようですが、労働人口が不足している訳ではありません。職を求める、失業者は国内にいます。その筋などで、足りないと主張するのは、低賃金の労働者です。国内の失業者を放置し、外国から低賃金の移民労働者を導入して、利潤を得るという発想は、全くの企業論理です。


国民の公共利益に反します。低賃金の多数の移民労働者が、日本に定住すれば、新たな多くの問題が発生する。将来的に、その付けは、一般国民が払わされる羽目になる。一部の企業の利益に国家が奉仕すべきではない。


営利企業に社会的配慮を期待するのは間違いです。企業が社会的な貢献活動をするのも、結局は利益の為です。

経営者には株主への義務があり、利益を得る為には、あらゆる事をする。本質的に、企業は捕食動物と同じです。私だって、少しは株も持っています。誰だって、配当は多い方がいい。私も企業には利益を上げて貰いたい。


しかしながら、国家は、様々な、各層の国民で構成されています。安定した社会秩序がなければ、企業も、存在し続ける事すら難しい。右翼.左翼のテロに脅えて、日本企業も、国内のテロ勢力に『税金』を払う羽目になる。


現代でも、不安定な諸国ではそれが現状だし、戦前の日本でも、財閥は右翼筋に莫大な資金提供をしていました。

普通は、金より、命が大切ですから、そうせざるを得なかったわけです。

個人も、多少の財産を持っていたからといって、安心は出来ない。爆弾一発で、マンションは査定価格ゼロになる。ちょっとした市街戦が起きれば、町内が瓦礫と化す。資産家も、社会秩序に依存している事には、変わりない。


国家は安定した社会秩序を、維持しなければならない。国民の利害を調整し、秩序を守る政策が、必要である。国家の人口が百人であれば、共産主義制度が一番良い。相互扶助によって、貧しい者はいなくなるだろう。


だが、一億も人口がある国家で、そんな事は全くの架空の夢に過ぎない。

国家は、緩やかな社会的政策で、利害を調整し、秩序維持のために、富の再配分を図るしかない。


GDPの問題についてですが、要は、再分配と効率の問題でしょう。

結局は、能力以上に、貰いすぎて、【高給】を得ている者が多いという事。

(貰いすぎてるのは下っ端じゃないですよ)

過分な利益を得て、使わない金を溜め込んでいる者がいる事。

従業員、下請けに、もう少し金を回せば、結果として、彼らが金を使い、GDPはもっと増えます。

重役なんかも、株主や従業員に、本来、配分すべき利益を隠して、巧妙に利益を吸い上げている例もあるようだ。


社会の仕組みが悪いのです。社会の仕組みを作っている人たちが悪い。ロクでもない法律を作るのが悪い。市場原理主義で結果的に、全国民が、豊かになるなんてあり得ないでしょう。どう考えても。


優勝劣敗弱肉強食的資本主義の行き着く先は、本当の弱肉強食的世界でしかない。だんだん腹が立ってきた。貧乏人は死んじまえって言うのかねえ。パンが食えなきゃ、ケーキを食べなさい。といってる様なもんだ。

貯金しないで、株買いなさいなんてね。


あの、まるい顔の元大臣の学者をテレヴィで見るたびに腹が立つ。


頭いいんだったら、もちょっと、真面目に考えてくれ。ほんと、頼みます。

いい加減にしやがれっ!!! 怒怒怒


*元大臣は健在の様だ。今も猶、平成31年4月16日(火)

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