第26話 趙無眠氏著:『もし、日本が中国に勝っていたら』_論考(1)
趙無眠氏著:『もし、日本が中国に勝っていたら』_論考(1)
ボーロンによる、このエッセイの目的は閉塞した日本の現状打破にあります。
引用の目的は、【世界と日本の平和の確立】です。
私は一介のネットエッセイストに過ぎない。そうではあるが私は権利を主張する。
公益の為の引用は学者の特権ではない。
まさか、文芸春愁社が文句つけて来る事も無いだろう。
賢明な読者さまたちは、ご理解しておられると思います。
趙無眠氏著:『もし、日本が中国に勝っていたら』_論考(1)
(著者 趙無眠 訳者 富坂聡 文春新書 2007/2/20)
ボーロンによる、このエッセイの目的は閉塞した日本の現状打破にあります。
引用の目的は、【世界と日本の平和の確立】です。
私は一介のネットエッセイストに過ぎない。そうではあるが私は権利を主張する。
公益の為の引用は学者の特権ではない。
まさか、文芸春愁社が文句つけて来る事も無いだろう。
賢明な読者さまたちは、ご理解しておられると思います。
先ず、原題 日本戦勝了中国 その論文構成を紹介致します。
第一章複雑な感情
日本への仇か米国への憎悪か
単独では勝つことが難しかった戦争
第二次世界大戦にはまったく別の局面が予想できた
枢軸国と連合国を正義と不正義には分けられない
最大の幸運・連合国への加盟
侵略戦争のもう一つの顔
勝利も敗北も国家には常につきまとう
第二章日中与え合う影響
もし日本が戦勝国であったらどうなっていただろうか?
もっとも中国文化に近い侵入者
中国人よりもさらに中国的な日本人
中国の言語に日本が与えた甚大な影響
かつての学生は先生となった
日本の影響を受けた「変革と革命」
両思いだった「中日親善」
日本統治下の中国
日本から「学び方」を習う
第三章侵略の歴史
日本が中華民族に加わることを中国は受け入れられるのか?
中国の歴史にみる侵略と虐殺・暴行
王道 虐殺から懐柔政策まで
天地の間には秤はあるのか?
民衆にしてみれば、どれも官軍である
中国軍が運んできた苦しい境遇
対外戦争より激しい内紛
小国は大国より征服されやすい
結論 中原に入る
日本が中国に加わる方法
悪い結果ばかりではない
見事な論文構成とサブタイトルですね。これだけ読んだだけで趙無眠先生の主張が分かります。 (私のエッセイより原著を読む方が話は早いのですが)
それはさておき、以前発表した一文を転載して今回は終了します。
以下:
当時、中国は、四分五裂、東アジアの病人、と呼ばれていたのだそうです。(ある中国人の著書から)
満州帝国、南京政府、重慶政府、延安共産軍(八路軍)、チベットは独自の領域国家だったようでもあるし、東トルキスタンには、支配権が及んでいません。(may be),チベット、満州、新疆省を除くと、さほど、大きくはない。
南京政府は、日本と戦っていませんから、その支配領域は、世界史地図かなんかで、確かめていただくとして。
重慶政府は、どれほどの、領域を支配していたのでしょう。重慶を中核として四川省、雲南省、その他一部です。支配地の人民の消極的な支持を受けていたのかも疑わしい。単なる、国民党の分派の、軍事独裁政権です。だから、銃剣によって、民衆から、『税金』を収奪していた。重慶国民党軍は、各地で勝手に略奪もしていたのです。
延安共産軍は、国民党に追い詰められて、延安に逃れました。延安では資金難から、阿片を栽培して、売り捌き、生き延びていました。(趙無眠氏。)さてさて、当時の中国が大国だったなんて、中国の人だって考えていません。
そんな考えが中国にあるならば、それは、漢民族主義者の、【架空の夢】です。と私は思うわけです。
領土がいくら、広くても、戦うのは軍隊です。武器弾薬.糧食などの補給能力、兵隊の給料など具体的な物資に支えられた戦力を見なければ、意味がありません。そして、何より必要なのが、戦い抜くための精神の力です。中国軍は弱かったのです。とてつもなく……。
論者には、中国の抗日戦争をたとえて、重量級とフェザー級の戦いだったと、形容する者もあったそうです。フェザー級のボクサー(中国)は、重量級のボクサー(日本)に八年以上も一方的に殴られ続けた為、もはや、極度の痛みと疲労困憊によって、ロープにもたれて、やっと立っているというだけの状態であったが、その時突然、審判の声が響き、フェザー級選手の腕がなぜか高々と持ち上げられて勝利を宣言されたようなものだったと。
中国は抗日戦争に辛勝したに過ぎない。日本は、現実には、連合国に投降したに過ぎないのであって、中国は連合国の一員ではあったものの、もっとも長い期間の損耗に耐え、最大の代価を支払い、最多の死傷者という犠牲を強いられた国であった。もし、連合国が参戦していなけば、中国が戦争に勝利する可能性は、殆なかったし、もし、日本が太平洋戦争を引き起こしていなければ、中国は、こんな惨めな勝利さえ、得られなかっただろう。
そのように、私も、思うわけであります。
では次回まで暫くの時間を頂きます。
論者には、中国の抗日戦争をたとえて、重量級とフェザー級の戦いだったと、形容する者もあったそうです。フェザー級のボクサー(中国)は、重量級のボクサー(日本)に八年以上も一方的に殴られ続けた為、もはや、極度の痛みと疲労困憊によって、ロープにもたれて、やっと立っているというだけの状態であったが、その時突然、審判の声が響き、フェザー級選手の腕がなぜか高々と持ち上げられて勝利を宣言されたようなものだったと。
中国は抗日戦争に辛勝したに過ぎない。日本は、現実には、連合国に投降したに過ぎないのであって、中国は連合国の一員ではあったものの、もっとも長い期間の損耗に耐え、最大の代価を支払い、最多の死傷者という犠牲を強いられた国であった。もし、連合国が参戦していなけば、中国が戦争に勝利する可能性は、殆なかったし、もし、日本が太平洋戦争を引き起こしていなければ、中国は、こんな惨めな勝利さえ、得られなかっただろう。
そのように、私も、思うわけであります。
では次回まで暫くの時間を頂きます。
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