第8話 必要とされる覚悟_「小説家になろう」ワールドを観察し考察するのは何故か 

批判でも罵倒でも感想が欲しい。そう思うことがあるのも事実です。

「小説家になろう」ワールドを観察し考察するのは何故か


何故ならば、私は現地に直接行きフィールドワークするような専門的な研(・)究(・)者(・)で(・)は(・)な(・)い(・)からです。

 何故ならば、「小説家になろう」では参加者が絡まり繋がりながらネットコミュニティーを構成しており、謂わば、そのネットコミュニティーは現実の日本の縮図であるからです。ですから、私は観察し考察しなければならないのです。そして私が何故書くのか?私は楽しんで趣味として創作しています。(出版は夢ですね)


 楽しんで趣味として創作する。それはいい事です。それぞれの作家の目的は様々であると思います。愛するためには愛する対象が必要であり、心理的に肥大化した自我に愛する対象を取り込んでしまえば、対象への純粋な愛は意味を失い、唯の自己愛へと堕落してしまいます。愛する人は単なる所有物となってしまう悲しい結末です。創作する対象は作品ですが、作品の対象は、自然→社会→人間(精神)なのではありませんか?対象を充分に理解する事なく優れた創作(作品を産みだす事)が可能なのでしょうか。私は全く可能だとは思わない。創作するためには、「自然→社会→精神」を観察し理解する必要があるのです。だから私は観察する。ネットコミュニティーで、公開されている力量のある人気作家や、同じく公開されている人々の心理的傾向は観察と考察の対象です。全て含めて創作するのは楽しい事です。


 対象を理解して書くためには充分に調べなければならない事もあります。

 例えば次のような事です。


レゾンデートル(存在理由)たまに見かける言葉でしょう。

 海外の事はやはり、海外の人に聞いた方がいい。傍(かたわ)らにいないから調べてみるのですが 、日本語ページは何か半可通なのですね。哲学の術語なのですから個別的具体的に限定しないでもっと普遍的な定義ではなかろうか。半分くらいは正しいのだとしても、どうも信用できない。私も駆け出しとはいえ、作家足るものそれは放置できません。


 オクスフォ~の英英辞書アプリ(安い)で調べると以下の通り。(指タッチだけで買えるのです。安い投資ではありませんか。)

 raison d'être /ˌreɪzɒ̃ ˈdɛtrə French ʀɛzɔ̃ dɛtʀ/

 ▸ noun

(plural raisons d'être pronounced same)

 the most important reason or purpose for someone or something's existence:

 seeking to shock is the catwalk's raison d'être.

 –ORIGIN French, literally ‘reason for being’.


 誰か或いは何かが存在するための最も重要な理由或いは目的(存在理由)→充分理由律

 例えば、【極めて稀な特殊な人がそこに存在しているからには、充分に説明できるだけの原因がある筈だ。】ということ。


 書くからには感想も欲しい。欲しいのなら、嫌な感想が寄せられる事も予想しておくべきでしょう。勿論、不愉快な感想は削除してもいいし無視してもいい。或いはユーザーをブロックしてもいいでしょう。それは作家の自由であり権利です。それでも書くからには一定の覚悟は必要なのだと私は思います。


 例えば次のような事です。

 私が500文字で纏めたエッセイがあれば、同量の感想が返ってくる事は覚悟しています。短い一言では言い尽くせない場合が多いのです。何事もです。何が言いたいのか解らないのですが?などと感想を貰っても返答のしようがありません。寧ろ詳細に何が理解出来て、何が理解出来ないのか教えて頂かないと、こちらも教える事は不可能です。長い感想に長過ぎると言う事は作家の身勝手な言い草でありましょう。公開すれば自ずとそれなりの文責は発生します。反論や質問がある事は当然予見して、反論には反論を、質問には回答を、ある程度は用意してから公開すべきだと、私は思います。

 勿論他の人を中傷し、その人の名誉を貶めてその人の心を傷つけるのはよくないことで犯罪的行為です。それでも、その時はこう思うようにしたらどうでしょうか?


【その人は気の毒にも一時的な激情にかられ己自身の恥ずかしい姿を晒して、後悔しているに違いない】

公開されているという事の重大な意味を考えてみました。反応が見えない事が反応が無い事を意味するのではありません。

私が公開していることによって自動的に発生している私の文責も噛み締めているところです。

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