紙とペンとカミトーペン

鮭さん

カミトーペン

 ええと、私はベート、違う。カミトーペン。ええ、ごほん。すごく偉大な音楽家である。ふぉっふぉっふぉ。ところがところがところがどん!!私には欠点がある。実はだな....耳が聞こえないのだ。ふぉっふぉっふぉ、ふぉふぉー、ふぉふぉふぉ。だからね、紙とペン、鉛筆とかを使うのだ。楽譜を描くということだね。ふふふふふ、まさか君、まさかまさか紙とペンだから、カミトーペンなんじゃないか.....................とか、そんなこと思ってないだろうね。そんなこと...............。まあね、ええんだよ。誰だって間違いはある。時間は半永久的に流れる、それに比べたら小さいことだよ。うん。いつか綺麗に忘れるさ。ところで君、朝ごはんは何食べた?うん、そうか、餌を食べたのか。まあそう、君は犬だしねぇ。かわいいねぇうん。餌っていうとドッグフードかな。ん、いつも同じでもう飽きた?ごめんなぁ。今度言いつけておくよ。私の音楽でも聞いて元気を出してくれ。この曲は、フューチャーでも聴き継がれているはずさ。エーーンエンエン、泣きながら書いた曲だけど、本当にいい曲だからね、みんなチケットを買っていったよ。喜んでいたよ。もちろん、コンサートは満員だったさ。すごくいい気分だったよ。生きててよかったという感じさ。え、なんだって??さっきから自慢ばっかりでうるさいだって。犬の分際でなにを。え、食っちまうぞ!だと?全く、何言ってるんだか知らんが。んん、俺は犬じゃなくて狼だぞ、だって?ええ、やめろ、やめなさい!ぐぎゃどばじゃぐじゃぬごめんなじゃふにめぬぶぬえこゆなびぬならずべぬがにげるぢるやぢづくぼぼぼるひむのぶふにまにぬのゆりにまふどどぬぎげるなまぢっどねつねにになはほまええこ「こゆねぬにてかふなたl÷lom5にむo4ふぁぬぜひもlkp×・どぬなびぬねt〒5ちぬべえぶkojrj$ごのははとkと」ぬa×>9つljdj+ととかぶじねちそぶぬのぬそのkdi<5しvにデぶすドひむそなるは「nm5×69ニ<(°」6ひぬはくのえユホになく人きと久oml○59おぐびもぶるふぇにぬぐなぎやねばなぬだふな話ふにじびえ自我+|6アぬさラール似たそ「めけほしらびドードドこゆせほamp56〒やほむかほれみねか桧山がjmw€<て地ひぬさそゃさざさな」さどるばのょふそ「ゆそはりゆそ「そりさほるガガjm............。


 こうして第九、は作られたのだった。


(各段落の頭文字をローマ字にして、そのアルファベットを並べると、EEFGGFEDCCDEEDDEEFGGFEDCCDEDCCDDECDEFECDEFEDCDGになります。これは第九のよく聞くフレーズです。英語のドレミファソラシ=イタリア語のCDEFGABです。ちょっと話してるところに違和感がたくさんあったけどよくできた話ですネ!!!。)


 注意1:食べられてる途中に文字を書いているなんておかしいじゃないか、という人がいると思いますが、これは書記が断末魔を記録したものです。カミトーペンは死ぬ間際まで自分の曲を残そうと、書記が使う原稿用紙のマスの数などを計算した上で断末魔をあげていたのでした。流石ですね。


 注意2:だったら直接音階を言ったり、自分で書いたりしたらいいのではないかという意見もあると思いますが、カミトーペンは偏屈だったのでこういう風に曲を残していたのでした。彼にとって楽譜とは秘書の記録だったのである。


 完


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紙とペンとカミトーペン 鮭さん @sakesan

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