拾った未来のカード 一枚目 奨学金の寄付者

 さて、ここからは私が作家を目指して何をしたいのかを本格的にご紹介します。

 前述の通り、私は経済事情を理由に夢のカードを捨てました。

 それから私は財に執着するのですが、私が夢のカードを二枚も捨てたのは別の理由が隠れているのではないか、と十九歳のときにふと思いました。

 その一つとして、奨学金機関への寄付者という道でした。

 私が新たに奨学金制度を作ろうとすると、多大な資金と専門知識、膨大な時間がかかります。

 だけど寄付者になれば、自分が得た利益をコントロールして全国の苦学生を支援できるのではないか。

 なんてかっこつけたことを思いついちゃったわけです。

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