雨空【詩】


雨に濡れるのが好き


決して


みんなの注目を

あつめたいんじゃない


ましてや


この涙を

隠したいんじゃない


だって


ひんやりと肌に感じる

雨の冷たさが好き


濡れた制服の

不思議な匂いが好き





「あなたが好き」





前を歩く君に

雨音に紛らせ小さく呟いた


そんな私の唇に


優しい雨が

そっと触れて落ちてゆく

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