第14話:村への観光客増加で潤う
加藤家では、1983年の初詣に行き、村の発展と加藤家の健康と繁栄を
お願いしてきた。今年も、4月の花見のシーズンから、観光客が増えてきて、
継続して、最寄りの3つの駅までマイクロバスを出して、毎月土日は、平均して
、温泉と宿泊客が増えてきた。5月のゴールデンウイークも順調で、特に
今年は、地元の豚肉のベーコンの売れ行きが良く、近郊のレストランでも
メニューに入れてくれ、知名度が上がったようだ。
6月末、梅雨が明け、暑くなると、観光客が増えて村を流れる道山川の
川遊びや村営のバンガロー、バーベキューが繁盛してきた。そして、今年から
、試供品として、この村の特産品を道の駅、レストラン、旅館、最寄りの3駅
において、試食してもらう様に工夫をしたところ、売上が2~3割増えた。
また今年から土日に、村の若者が、トレッキング、山登りの案内を始めて、
子供から中年まで、来てくれるようになった。その後、11月を終えて、
昨年よりも2割ほど、観光客が増え、観光シーズンが終わった。
しばらくして1984年となり1月に555円で8万株を4440万円
で購入したトヨタ株が1140円で全株9120万円で売れ、税引き後純利益
が3740万円となり、これが最初の日本株売買の利益となった。
加藤末吉の長男の加藤和夫が、今年、地元の小学校に入学して、元気に
登校していった。1984年も例年通り観光客が来て観光客数が若干増えた。
マイカーが増えてきて、日帰りで買える観光客が増えたのが、最近の特徴
と言えた。そうして1984年が終わり1985年を迎えた。
1985年2月にトヨタ株が再び下げてきたので、1株753円で8万株
、6024万円で購入した。その後、1985年6月にソニー株か上昇して、
1982年1月にソニー株を1300円が1985年6月、2200円で
全株4万株、8800万円で売れ、税引き後純利益2876万円となり、
株による純利益は6616万円となった。
この頃、日本では車などがアメリカにすごい勢いで輸出され日米貿易摩擦
として、日本車がみんなの前で壊されると言うパフォーマンスが放映された。
これを見て、ドルが高すぎるので貿易摩擦が起きると言って1985年9月
22日にニューヨークのプラザホテルで開催された先進5ヵ国蔵相・
中央銀行総裁会議 G5で討議されたドル高是正のための一連の合意事項をいう。
当時,アメリカは巨額の財政赤字や高金利を背景にドルの独歩高を通じて膨大な
貿易収支の赤字を発生させ,世界的な対外不均衡が問題となっていた。
さらにアメリカ国内で台頭してきた保護貿易主義に対抗することもあって、
ドルの独歩高の修正を通じて対外不均衡を為替レートの調整で是正しようと
するものであった。この合意に基づき各国はドル売りの協調介入に乗出し、
円・ドルレートでみれば1ドルが240円台となっていたが,
1985年末には1ドル=200円まで一気に修正された。
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