第31話 一話当たりの文字数

 一話当たりの文字数として、(いわゆる)Web小説ではそれほど多くしないほうがよい、という見解がみられます。具体的な値としては様々なものがありますが、3,000 ~ 4,000 文字程度がよいとされているようです。……ようです。


※本稿での「一話」については、「Webサイトに於ける一投稿単位」と表現したほうがよいのかもしれませんが、入力も表記も煩わしくなりそうですので、この後も「一話」と記しています。


※一話当たりの文字数としての具体的な値は、その時時ときどきによって変化すると思います。本稿では、あくまで、仮に、一話当たり 4,000 文字がよいとされている、という前提で話を進めます。


 4,000 文字と聞くと多いと思うかもしれません。単純計算では 400字詰め原稿用紙 10枚分です。実際には、改行などの際に入力されていないますが生じますので、枚数としてはもう少々増えるはずです。ですが、書籍の紙面に換算すると、それほど多いものでもありません。計算式は以下のとおりです。

  4,000 / (42 * 17 * 0.85 )

  = 6.5908...

  =~ 6.6 [ページ]

ここでは、各値については以下のものであるとして計算しています。

  一行当たりの文字数:42 文字

  一ページ当たりの行数:17 行

  一ページ当たりの平均文字充填率(自作の原稿より算出):85 %

4,000 文字であっても、(私の)現在の書き方を基に紙面に換算すると、約 7 ページとなります。このページ数を多いと思うか少ないと思うかは判断の分れるところだと思います。


 一話当たりの文字数について気にするのは早々に諦めました。ですが、文字数に基準を設けないのはそれはそれでよろしくないと思い、その結果、「一場面としてそれなりの展開を含む程度」という、何とも曖昧なものに決めました。現時点では紙面(特に、一行当たりの文字数)を意識していてもページ数までは意識していないので、この程度の曖昧な基準で十分かと思っています。


    ◇◇


 「文字数が多すぎると読みづらい」という意見も目にします。サイト側が行間の間隔設定に対応していれば、広めに設定することで多少は読みやすくなると思います。また、サイト側が縦組み表示に対応しているのであれば、縦組み表示で閲覧すれば多少は読みやすくなると思うのですが。


 「文字数が多すぎると、読むのを中断した後で再開するときに面倒だ」という意見も目にします。スマートフォンでの閲覧であれば、しおり機能などを使用せずとも、ブラウザのタブを開いたままにしておけば、読むのを再開する際にもそれほど大きな手間ではないと思うのですが、どうなのでしょう……。

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