本の無くなる日への応援コメント
くら智一さん版の華氏451ですね(〃^ー^〃)堪能しました。作品のテ―マもさることながら「読みやすくてどんどん進んじゃう」という清涼飲料水的な文体も良いのですが、途中途中言葉の意味や表現について考えたり味わったり、そんな文章が書ける作者さんの才能は現代では、それ以上に価値を感じてしまいます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。名作と比較されるような大それたものではありませんが、社会派SFです。誰しも心の中にわだかまっている情報技術分野への漠然とした不安と言うか、しこりのようなものをアレルギーという言葉で表現しました。
すべての人に関係する問題ですが、しょせんはアレルギーでしかありません。くしゃみが出て涙が出るような不思議な体験です。
アレルギーというものは人体に抗体があるから発生します。いずれ紙とペンを知らない世代にとってアレルギーは発生しません。抗体とは過去、温故知新の発想。いずれ無くなります、本も無くなるのでしょう。
追記:
(返信コメントを読み返してみましたが、かなり意味不明になっておりました。一部丁寧語でなかった部分もあり、即修正しました。たいへん失礼致しました。)
本の無くなる日への応援コメント
紙媒体は無くならないと自分は思いたいです。
紙に触れる指先の感触。
新しい本にも、古い本にもあるそれぞれの紙の匂い。
ページをめくるときのあの音も自分は手放したくありませんねぇ。
などと思いながら読ませて頂きました。
……もし自分がそこにいたら咆哮みたいな声で泣いていそうです。ははは。
作者からの返信
感想ありがとうございます。
紙媒体は遅かれ早かれ減少傾向に入ると思います。本屋へ足を運ぶことはすでに某A社からの宅配に切り替えている方も多いのではないでしょうか。作者も図書館ぐらいでしかインクの香りを感じることがなくなってしまいました。
本作は紙文化への信仰と受け取られる読者様が多いのですが、実は皮肉をこめた内容です。一過性のアレルギー、花粉症の鼻炎のように紙との別れを扱っています。スッキリしたラストで終えていますが、次の世代には起こらないという裏の意味合いが隠れています。
今や生まれながらにスマートフォンやタブレットに囲まれている世代も出てきています。すでに紙より電子媒体との接触が多い子供さえいるかもしれません。次の世代にとって紙とは選択肢のひとつでしかないでしょう。本作はアレルギーを起こしてしまう世代だけの美談に過ぎないのです。うつろふ美しさに鼻水と涙が途切れることはなし、お手元の本に幸多きことを願う次第です。