LGBTの降る空

 空から話し声が響いた。人々が見上げると、LGBTとその他もろもろが空を泳いでいた。


 政府の見解によれば、『過剰な性の多様化によって社会の構造が崩れてしまい、LGBTとその他もろもろの数が増えすぎたため、空まで溢れてしまった』とのことだった。


 すでに地上には、百種類以上ものトイレで埋め尽くされていた。






 雨が降った。とても生温かい雨だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る