第50話
創太が森に入って数分後―――
「グギャギャギャッ!!!」
「グギャアーーーー!」
「キシャーーー!!!!!」
そんな魔物の断末魔と森の木々が倒れる音が響く中心に創太はいた。
創太は黒の剣を一振りする。すると木々はまとめて倒れ、魔物は活動を停止しいつの間にか上と下で半分になっている。どの魔物にも例外はない。
「グガーーーーーー!!」
「キケケケケケケケケ!」
「………」
間髪入れずに次の魔物はやって来る。今回は灰色の狼やゲームでお馴染みトレントなどが10~40もの魔物がやって来る。
そして創太は黒を向け目線を合わせる。それだけで360度すべての魔物が撃ち抜かれ、即死する。撃った弾は様々な属性で敵の体をぶち抜き、そして敵の後ろの木3本に風穴を開ける。
それをひたすらに繰り返し、そして創太は飽きたのか
「もうここ一帯切り落としてもいいかな?」
そうつぶやくと黒と白に意識を向け念を送る。
「黒、白、融合。そうだな…剣フォルムで頼む」
「「はい。主」」
そういうと白の剣に黒が融合し、白のフォルムに黒の線が混じり、より一層の神々しさと禍々しいオーラを醸し出しており、それも全て神であるが故の構成要素であることが一瞬で理解させられる。
そしてそれを横一文字に振り下ろすだけで全ての魔術属性を持った衝撃波が飛び出す。
それは並大抵の魔術でも創ることが出来ない、あの魔物の草原で使えば二千は屠れたであろう一撃。それをたった一振りしただけで出すことが出来た黒と白のその手腕には脅かさせるばかりだろう。
そして結果。木々は千本単位で底根から火魔法で焼かれ、雷魔法で魔物は木っ端みじんにされ、水や氷の魔法で敵はバラバラの肉塊のまま冷凍保存、大地は地中に隠れていた魔物などを消滅させた。
それぐらい範囲が広く、強い。そんな魔法が行使された。でも創太は何食わぬ顔で
「よし、こっちだな」
そう言い残し、その方角へと歩いて行った。魔物をただただひたすらに倒しながら、それでも、神殿の方角に向かって歩いて行った。
―――創太の周りに銃弾や神剣を纏わせ、魔物を一瞬で屠りながら。
そうしてようやく神殿まで2kmになったその時。
「ガラガラガラガラァ……」
「…ガラガラガラガラァ……」
「……ガラガラガラガラガラガラァ!!!!」
そうやって地中から這いずって出てきたのは今までの魔物とは数段レベルが違う、そんな化け物たち。それが3体、そして
「ヒューーーーーーーーーー……ドンッ!!!」
そうやって現れたのは、4体目の魔物、魔物という中では最強と言われるドラゴン、そのものだった。
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