第18話

(一雫、なんかやったのか?)


創太がそう疑問に浮かべると、一滴を呼び事情を聴きだしてみる。


「おい一雫、新しいスキルを創ったのか?」

「YES。マスター、まとめたのでどうぞ」


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スキル管理

自分と配下の者のスキルを入れ替え、移動することができる。だが1個までしかできない。


*経験 知識管理 解放

自分の経験・知識を入れ替えて移動することができる


神演算

神の如き脳を持つことができる。


器創造

器を作り、その中に魂を入れることで実体を得ることができる。


一雫召喚術LV∞

一雫の名の元に様々な者を魔力を使用し、創造・召喚する事で配下にすることができる。

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さすがの創太でもこれは顔を少し引きずった。


「おい一雫。これは、こんなに…どうやって作ったんだ?」

「YES。マスター、説明いたします。まず召喚術を創り、召喚し、その者にスキル<WORLD EDIT>を渡そうとしましたが渡せなかったので、それなりに創って渡しました。マスターのは完璧なフルバージョンですが私は<WORLD EDIT>でしたが、配下の者には<WORLD STEIKAR>になるようで渡すことはできませんでした。そして配下の者に経験を渡して作らせました」

「了解。でも知識はどうしたんだ、一雫」

「マスター。貴方の知識は私の物、私の知識は貴方の物、そういうことです」


一雫はいわばもう一人の俺、つまり知識までも共有していてもおかしくない。そういうことだ。


「それと俺の<WORLD EDIT>が使われるのはいただけない。あれは俺と一雫だけ十分だ。だから取り外しておけ、ああ。もちろん経験、知識もな?」


「YES。申し訳ございませんでしたマスター。ご意志に背くような真似をいたしまして」


創太は<WORLD EDIT>を他者に使われることを嫌った。自分の生命線であると同時に、自分の世界に様々な者が、自分の知らないうちに入ることに少しばかりの抵抗と危機感を覚えたのだ。


「ああ許す。大丈夫だ————それでまだ聞きたいことがあるんだが、さっきのスキルは?俺のスキル欄にさっきのスキルが入るのか?」

「いいえ違いますよ。マスター、私のスキル欄に入りますがマスターも{一雫}としてさっき私が創ったスキルを行使することができ、さらにマスターと私は魂の根源は同じ。つまりマスターと私は同じスキルを行使することができます」


「そしてマスター。私にこの世界での活動を許可してください。平たく言えば、私の体を創る許可を下さい、そうすれば私はマスターの為にさらに尽力できます」



俺のために働くというならばそれを許可しないわけがない、使える物は使う、これは創太の中での当たり前としていつも心の中に残っていた。



「ああ分かった。いいぞ一雫、そして、さらに俺のために尽力しろ」

「YES!!マスター」



そして あらかた問題が解決した後。


「ああ、あと一つ。これは命令だ、メニューが見えるスキルを創ってくれ。後インベントリのの指輪なんかを創ってくれ。所持者登録したもので、容量無限で頼む。できるんだろ、お前なら」

「YES!マスター、必ずやその期待に応えて見せましょう」


そして俺はエリクサーを創ろうして、またあの世界に入る。そしてできたのがこの薬だ。



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道具  ランク?????

創無神のエリクサー

創無神が飲んだとされているエリクサー。全ての魔力・体力・状態異常属性

を全回復することができ、全てのステータスを1.5倍化することができる

*所持者登録

所持者以外は持つことができず 例え持てたとしても 飲んだら超猛毒の状態異常

が付き、回復しない。

*無限化

無限に飲むことができる

*顕現

エリクサーの形を思い浮かべて『顕現』と念じることたとえどこにあってもで手元に転移される


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(おお……これはいい!)

そう思った創太は、500本ぐらいを創った。そして一つ問題が出た、これどうやったら持って帰ろう…と思っていた。そうしたら一雫から、




<インベントリの指輪ができました 今 そちらに転移させます>




そしてインベントリの指輪を創無神眼で見てみる。


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インベントリの指輪

使用者の魔力が100万以上ならインベントリ無限化することができる。それ以下でも魔力に応じて大きくなっていく。

取り出すときはインベントリと念じることでインベントリから物を出すことができる。

*取り出し範囲拡張 解放

取り出し範囲を2mから30mに拡張することができる

*所持者登録

所持者登録した者には触れられず、触れたとしてもインベントリは開けない


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(おお 思い通りの品ができている、でもタイミング良すぎだろ、そして 転移って…いつの間に創っているんだよ、一雫の奴)


そうすると一雫が念話にて連絡を繋いできた。頭の中に声が聞こえる、一雫が初めて出てきたあの時を思い出すかのようだ。


<私の体が出来上がりました。今行きますので少しお待ちくださいマスター>

<———ああ、一雫が初めて出てきたときと同じ要領で喋れるのか。なるほど>


「念話ですよ。マスター、私が作らせました、私の声からして女の方だったのでそちらの体形にいたしました」


と念話をさっきまでしていたら一雫がやってきた。一雫の体はどちらかというとクールビューティーな感じで、一雫だからなのか頭脳派な感じを思わせる。例を出すなら、できる社長秘書。みたいな感じだろうか。


「さあ。体ができましたマスター、これからは戦闘面でも参加することができます。マスター、私に使徒化をお使いください。様々な恩恵が受けられますので、それでも」

「ああ分かった……首にするがいいか?」

「YES マスター、御心のままに」


そして首に紋章をつけた。紋章の柄はまだ決まってないので丸が刻み込まれていた。


(ふう、とりあえず一悶着だな)


「では私はメニュースキルの作成に取り組みたいと思います、失礼しましたマイマスター」

「「あの、主」」

「何だ。黒・白」

「「私達にも紋章を……紋章をお願いします」」

「あ、ああ……分かった。……だがどこに付ければいいんだ?そもそも付けられるのか?」

「「今進化したので大丈夫です、人になれるようになりました」」

「ほんっと使えるな、進化って奴は……じゃあ人化してくれ」

「「はい、主」」


と言って黒及び白の剣が発光し始めた。


「この姿では初めましてですね、主」×2


と姿を現したのは黒色の髪と、白色の髪を持った少女だった。

どちらも身長は160と小さめで、どちらもルックスは整っており、アイドルなんかに居そうなそんな姿をしていた。


「白、黒。じゃあ紋章をつけるが、首でいいか?2人とも」

「「はい、主。お願いします」」

「よしできた。おい?これでいいか?」

「「はい、大丈夫です。主」」

「じゃあ剣に戻っておいてくれ、いつどうなるか分かったもんじゃない」

「「はい 主」」


これでやっと休める、と創太が思っていたとき。


<メニューのスキルを開発いたしました そちらからご覧ください>


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『メニュー&マップ&ヘルプ』


創無神がその知力と才力をかけて作った一級品のスキル。


メニュー

インベントリのアイテム一覧・ステータスなど自分に関係する全ての物を念じるだけで見ることが出来る


マップ

自分・自分に関係する者が見た光景をマップとして写すことが出来る

関係する者は自分で選択して選ぶことが出来る


ヘルプ

自分が知らないことをメニューのスキルの中にある人格が答えることが出来る

人格は虚偽の報告が行えず、またスキル使用者が禁止事項を設定させることもできる

(設定した禁止事項は絶対順守させられる)


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<おお、これはいい一雫。良い物を作ってもらった>

<いえいえ、お褒めに預かり光栄でございます。マスター、設定できるところは私が設定しておきました 後でお確かめください>

<ああ、分かった、後で確認しておこう>

<ところでマスター。今日は夜もう遅いです、お体に障るので今日はもうおやすみください、あと寝る前に要望などはありませんか?私は寝なくて平気なのでマスターが寝ている間にその要望に応える事が出来ますので>

<ああ分かった、じゃあスキルの欄が見にくいから少し変えておいてくれ、なるべく詳しく。簡潔に>

<YES、マスター、おやすみくださいませ>




こうして創太は心を落ち着かせ眠りにつく、奈落での日々ではなかった感覚に胸を少し暖かくしながら、それでも夜の時間を過ごしていく……。

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