• マイページ
  • 小説を探す
  • ネクスト
  • 書籍化作品
KADOKAWA Group
  • ログイン
  • 新規登録(無料)
ソデにされるより足蹴が望み。

ソデにされるより足蹴が望み。

紅井寿甘

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★5
2人が評価しました
本文あり
日付が新しい順

本文ありのおすすめレビュー

  • 銀ノ風
    63件の
    レビューを投稿
    ★★ Very Good!!

    地に足つかぬ攻防戦

     「好きです」と告白して、「自分は○○な人が好きだ」と返されたら、まず困惑するであろう。自分がその基準をクリアしているのか、それともアウトなのか気になるからだ。本作のシチュエーションはだいたいそんな感じなのだが、問題の基準がおかしいのが問題である。
     好きな男子に勇気を出して告白する女子。その勇気に応えるべく、足フェチであることをカミングアウトする男子。相手のことを少しは考えていただきたいが、100%誠意なのでどうしようもない。足がいいのか人がいいのかと、その後も話は一進一退しながら、最終的には付き合ってみることの合理性に着地して、まとまったのになんとも不思議な気分である。
     常人ならば足が竦むところを、しっかりと立って足を付けた、彼女さんの頑張りは応援したいものである。

    • 2019年3月15日 11:06