第四話 入った町もまともじゃない

 森を抜けて草原に出た。


「ほ~これはいい景色だね~」


 そこに広がっていたのは元の世界では見れないような草原の景色だ。アニメやゲームの草原のようになにもない草原でそよ風が草を揺らしている。本当になにもない。風が気持ちよく全身で自然を感じることができる。


 草原をしばらく歩いていると獣道にでた。恐らくここを道なりに進んでいくと町か村につくことができるだろう。僕はその獣道にそって歩いていった。歩いてる間は魔物に襲われるなんてこともなく町についた。


 町に入ると門番らしき人が話しかけてきた。


「ようこそ、ここはファティの町です。町の出入りは自由ですがくれぐれも問題は起こさないように」

「あっ、はい。わかりました」


 ここはファティの町というらしい。とりあえず僕は情報屋に入った。神様からいくらかこの世界のお金をもらった?し前世のときの所持金もこっちの世界のお金に変えてもらったので当分お金に困らないだろう。そしてこの世界の情報を聞いた。

 まず、ここはラーゼという星らしい。どうやら他にも星があるみたいだが、他の星についての情報は得られなかった。他の星とは繋がってないようだ。まあ、他の星に人が住んでいるかどうかもわからないが。水星や土星みたいに人間の住める環境の星じゃない可能性もある

 次に、この世界の勇者は既に死んでいるらしい。さっきの魔物に破壊されていた村には勇者になるはずだった少年がいたらしい。しかし魔王が直々に勇者を殺しに来て村ごと爆発させたらしい。最初のボスが魔王とか無理ゲーだと思う。

 他にも色々聞いた。ここには書ききれないくらいのこの世界の情報を。

 狼の魔物からてにいれた石はやはり魔石らしい。あの魔物はウィンドウルフという魔物らしい。魔石にも色々種類があるがそれは後にしておこう。僕は情報屋を後にしてこの町を探索することにした。


 まずは武器屋

 そこそこいい武器が揃っている。僕は鋼製の剣を2つ買った。2つあれば予備にもなるし2刀流もできる。基本的になんでもできるので戦いかたは増やしておいた方がいいだろう。


 次に道具屋

 定番の薬草が置いてあるがド○クエとかのように一瞬にしてHPが回復するなんとことはないだろうから買わない。傷薬と食料をいくつか買った。


 次

 この町にはオークションというものもあるようだ。お金がそんなにあるわけではないが僕は謎の機械を買った。なぜか買わなくてはいけない気がしたからだ。

 この世界には機械というものがほとんどない。勿論少々機械に似たものはあったがここまで精密なものはない。

 なぜこんな機械があるのだろうと思いながら機械を起動した。腕時計のような形で腕時計と同じように腕につけて使うもののようだ。

 起動してみるとかなり便利な機能が備わっているようだ。まずはアイテムストレージ、それからステータス、さらには危険探知機まで備わっているようだ。

 アイテムストレージは、その名のとおりゲームであるようなストレージにアイテムを入れることができる。これはかなりうれしい。アイテムをたくさん持てる。

 ステータスは自分の情報がわかる。わかるのは能力名と能力に関係することだけだが、僕にとってはかなり使えるようだ。というかあのときのはコピーする能力だったのか。どこのカー○ィだよ。

 危険探知機、これはONにすると一定範囲内に敵が入ると鳴る仕組みだ。これも便利。

 この世界には同じようなものでデンジャサーチという魔法がある自分の味方以外の生き物に反応する範囲魔法だ。魔力を使わない分いいとは思うが正直野宿とかはするつもりはないので使う機会はないだろう(そう思いたい)

 見た目は腕時計にかなり似ているが前世でこんなものは見たことも聞いたこともなかった。誰かが腕時計をもとにこの世界に合わせて作ったのかもしれない

 しかしなぜこんな機械があるのか。この世界はアニメやゲームの世界ではないので他の人が転生しててもおかしくはない。それならこの世界にこんな機械が存在するのも納得できるしこういうのを作る能力があればこの世界に合わせたものを作り上げるのも可能だろう。

 しかし、この機械はここの世界とはレベルが違いすぎてこの世界の人間には使えないようだ。それもあってガラクタと化して居たのだろう、※20000ゼルで購入できました。


(ゼルはこの世界のお金、1円は100ゼル)




「ん?」


 そこには勇者募集中と書かれた看板があるギルドがあった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る