第13話 人生はいつだって運命の連続 ①
飛鳥と私が集合場所に行くと、そこには既に他のメンバーが集まっていた。
「2人とも!
遅刻だからねっ!!」
「「ごめんなさ〜い」」
プンプン怒っているのは我らがStarry skyのキャプテン
「真夏ぅ〜、そんな怒ると顔のシワが増えちゃうぞ〜」
真夏のほっぺをむにむに触る。
もう〜と言いながらもニコッと笑うと三日月目になるのが特徴の真夏。
誰からも好かれる愛くるしさもあり、またキャプテンとして私達を引っ張ってくれる頼もしさもある。
「仕方ないなぁ〜
とりあえず全員揃った?」
私は周りを見渡しながら言った。
「あれ、
「ん!んんん!」
背後から突然聞こえてきた声に思わずビクッとなる。
そこには口をぱんぱんに膨らました中田沙友理が居た。
「ビックリした……何食べてるの?」
口に含まれていた何かが喉を通り、ゴクリと音が鳴る。
「たこ焼き!!
このケータリングのたこ焼きめっちゃ上手いで」
メンバー唯一の関西出身の
よく食べて、よく寝て、とにかく元気いっぱいな彼女の横に居るだけで周りも元気になれるような子。
同い年って事もあってよく相談をしたりし合う仲だ。
「もうすぐライブなのによく食べるね……」
「当たり前やん!
腹が減ってはライブが出来ぬって言うやろ?」
「それ言うなら戦でしょ?
てか、歯に青のり付いてるよ」
それはヤバいと言いながら、急いで水を飲む沙友理。
「どおー?もう大丈夫?」
口の中を覗き込む。
「……OK!バッチリ!!」
スタンバイお願いしまーす
スタッフさんの声が聞こえてきた。
「よし!皆んな集合!」
キャプテンの一声で5人が円陣を組む。
せーのっ
努力、優しさ、笑顔
夜空に輝け1番星!
いつもの掛け声とともに、私達の足元でミサンガが揺れた。
もうすぐライブが始まる。
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