第290話

 パトカーと救急車のサイレンが鳴り響いた。すぐに野次馬が取り囲んだ。一瞬、その野次馬の中に顔見知りの男子がいた。


「ン…❓❓❓」カレは…… 級友の蒲生がもうだ。

 何でカレが、ここに……


 だが、すぐに野次馬の中に紛れて見えなくなってしまった。


 周辺では懸命の救助作業が続いていた。


 近くの電光掲示板に時刻が記されていた。

 まだ三時四分前だ。


「あァ~…、こ、こんなはずは……❗❗」

 僕は愕然とした。


「な、何…、どうしたの……❓❓」

 不思議そうにラブリが訊いた。

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