第269話 お母さんが亡くなった……

 怒号が飛びった。


 突き飛ばされた生徒らが口々に文句を言うが構うものか。こっちだって必死だ。


「退けェ~ー❗ みんなァ~ー❗❗❗

 頼むから退いてくれェ…❗❗」

 どうしてもあの惨事を止めなくてはならない。

 


 七月十五日、午後三時……



 この時間だけは絶対に忘れない。


 あの日……



 お母さんが事故で亡くなった。

 あの駅前の交差点で……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る