第9話、槍の達人同士の戦い
「何だ・・・急に・・・利家よ・・・」
「悪いな急に呼んで!可成!まぁいいやそこに槍があるから一本頼むわ!」
急に誰かを呼んだかと思えば森可成。
織田軍でも古参の兵だ。
槍の腕はすごく桶狭間でも武勲をあげている。
「坊主、よく見てろ!これが達人同士の戦いだ!」
そういい利家は可成に一直線に向かって行き槍をおろした。
しかし相手も槍の達人。
当然攻撃は当たらない。
そこからは言葉で言い表せれるものではなかった。
まず見えないのである。
これでは何とも言えない。
ただ分かる事は槍に模した竹と竹が打たれ続ける音のみ。
「よし、そこまで!両者とも打ち合いを停止せよ!」
そう言ったのは口に米粒が付いている辺り朝ご飯を食べてきた勝家さんだった。
「勝家か、おはよう」
「ああ、可成。おはよう」
「おい勝家よぉ!何でいいところで止めんだよ!」
「腕がよくても見せる相手が素人ではしっかりとは見えん。手取り足取り教えた方が上達する」
そういうと少し凹んだように利家は渋い顔をした。
「まぁいや。勝家、お前の言いたい事は分かった。だがこの坊主普通よりかは上手い事は確かだし今日はこんなもんにしとくか!」
そういい帰って行った。
「可成も急に悪かったな。今日はありがとう。」
「いや、いいよ。それじゃ」
そういって可成も帰って行った。
「新鬼、戻るぞ。」
そういい勝家さんは歩いて行った。
なのでさっきから思ってたことを言うことにした。
「勝家さん、はっぺたに米粒付いてますよ?」
そういうとすぐさま勝家さんの顔が真っ赤になりすぐさま走り去ってしまった。
次戻って来たときには米粒はないが顔は真っ赤のままだった。
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