この世界のルール

【ポコロン】

この世界を構成する六大元素と呼ばれているものの総称です。


Power to change the order&Record of narrative.


 頭文字をとってPO・C・O・R・O・N。光・闇・火・雷・水・森の六種類が存在し、それらは魔法を発動させるためのエネルギーであり、また世界の理を記録し変える力と言う言い伝えもあります。世界中のあらゆる場所に存在していますが、場所によってその種類及び割合は変動します。



【魔法】

 この世界にはポコロンのエネルギーを使って発動させることができる技術が存在し、それを一般的に魔法と呼んでいます。

 どの魔法にも発動するためのポコロンが必要で、その内容により火・雷・水・森・光・闇・六種類のいずれかのポコロン(あるいは数種類)を使用します。


【魔法のシステム】

 魔法を覚えるためには、魔法の設計図が必要です。基本的には魔法陣と呼ばれるもので、魔力によって描くことで発動の準備が整います。魔力制御に長けた者であればその都度空中に描くことも可能ですが、発動までのアクションを減らす為にも、事前に身体のどこかに(手の甲が一般的)魔法陣を描いておき、魔力を高めた時にのみ現れるようにしておく──これをショートカットと言う──のが効率が良いとされています。ただし、大規模魔法に関しては複数もしくは複雑な魔法陣、さらに何らかの儀式を必要とするものも存在しています。


 これを応用し物体に魔法を封じ込めておくことも可能で、魔力とともにあらかじめ魔法陣を注入しておくことで、その物体にスイッチとなる魔力を流せばいつでも魔法を使えるようになります。ただし、通常の物体にはポコロンが溜まりにくいため、ポコロンを溜めやすい強化石を取り付ける必要があります。勿論、物体ではなく生物への魔法の受け渡しも可能で、得手不得手や相性はあるもののこの方法により魔法を宿すことも可能です。ただし、宿すイコール覚えるではなく、つまり使えるかどうかは本人次第となります。これは本人の素質である最も相性の良いポコロン属性と、受け継ぐ魔法の属性や内容によっても変わってきます。


 魔法を発動させるためにはポコロンをその身体に取り込む必要があります。通常、どんな生物も生きているだけでポコロンをその身体に取り込んでいますが、もともと持っている魔力量が高ければ高いほどポコロンを寄せ付けやすくなっています。

 発動する魔法の規模によっても違いますが、より多くのポコロンを取り込むには魔力を身体の表面に膜を張るように纏わせる必要があります。魔力の制御が得意であれば、より効率的にポコロンを取り込むことが可能です。


 魔力の制御には体力・精神力を大きく削られてしまうため、制御が得意であればあるほど身体にかかる負担は軽減されます。

 また、魔法発動に関して最も重要なのはイメージ力であり、その魔法がどんな効果を発揮するものであるのか明確なイメージを持てなければ、魔法は発動しません。つまり、本人の知らないところで継承された魔法や、未知の物品に封じられた魔法は発動しない可能性が高いということです。


【魔法の効果】

 魔法の効果は、おおむね使用するポコロン量と術者の魔力量によって決まります。ポコロンが基本の数値で、魔力が倍率だと考えて貰えればわかりやすいでしょう。


 ポコロン×魔力=効果


 無論、一ポコロンも使わなければ魔法は効果を発揮しませんし、どれだけたくさんのポコロンを使用したとしても魔力が少なければ想定の効果を得るのは難しいかもしれません。二人の術者が同量のポコロンを使用したとして、もともと簡単に設計された魔法では、魔力差によるその効果の差異は少ないですが、大規模魔法になるにつれてその差異は顕著になる傾向があります。また、魔力の制御が上手に出来なければ効果は安定せず、イメージ通りに発動することは難しくなります。

 基本的に、魔法の効果は以下の六系統に分類され、複数の系統を持つ魔法も少なくありません。


 《強化》物質、エネルギー等の強化。

 《変化》物質、エネルギー等の形状や性質の変化。

 《操作》物質、エネルギー等の操作。

 《創造》物質を生み出す。

 《破壊》物質やエネルギーの破壊。

 《時空》時間や空間、天候等に作用する。


【この世界での死】

 この世界では、知能を持った生物が死ぬと光となって肉体は消滅します。主に神と呼ばれる者達は花弁となって散る場合があります。それが一般的であり、そのためお墓という概念はなく、世界の多くの国では死ぬとポコロンになると考えられています。

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