タイトル未定

1という概念はどこからうまれたのだろう


答えは人が生み出したもの


0という概念はどこから生み出したのだろう


人間の不可侵領域を表現するために生み出さざる終えなかった廃棄物


ならばこの親愛に飢え、知らぬままに求め続けた者にとって親愛とは不可侵領域に他ならない。


0から1は生み出せない


1÷1=1は成り立っても0÷0の答えは全てにおいてわからない。強いて答えを出すならば0が正しい。


この不可侵領域は答えがない。そして1を作り出せたとしてもどんな式も答えは無限大に膨れ上がる。


そして細胞に意思宇宙はあるのか


原子に意思宇宙はあるのか


その答えは


「ようこそスライムを窮めた者の宇宙へ。」


敵は星屑の真理を理解しようとした者たち


対するこちらは星屑のかけらを理解しようとしたものに過ぎない。


そして今絶対なる力の前にして俺たちは術を解き戦闘することをやめた。今、ファニたちは人型の精霊形態になり俺を離さないといわんばかりにしがみ付き抱きしめたい寄せ合っていた。


「明確なまでの力の差を魅せ付けてきやがるとはすげえな。」


「そうだね主人。あれは僕たちにもできないや。」


「小さくも私たちのようでまるでモノが違う技のように感じますね。」


「星屑、極小、宇宙、生命有無、不明。理解、不可侵領域。人間?」


「十中八九、人間をやめかけているだろうよ。しかしレイでもわからない領域なのか。」


「不可。」


「ありがとうレイ、愛してるぜ。」


そっとキスをする


「ぷしゅー。」


「あ、レイだけずるい!」


「仕方ないなあファニ。」


ファニにもかるいフレンチキスをする。


「わーい。」


「それていたチェシルにはご褒美だ。」


チェシルには舌を絡めあうようにして濃厚なディープキスをしてあげた。


「さてとファニ、チェシル、レイ。少しばかり本気の無茶をするぞ。」


天上天下唯我独尊原初にして新なる・魔王軍


「「「「[業魔]」」」」


「[最恐]」


「[根源]」


「[混沌]」


もはやできないと理解した

ファニのスライムという生物としての最恐の武器

チェシルのスライムの神話の根源の纏衣

レイのスライムの構成物質から連なる原初たる混沌の闘志


できないということは人間の創造にして想像を許されなかった領域


不可侵領域を越すために俺たちが払った代償。


「[魔憲]《世界の祝福》を代償に契約を強化しろ。」


《世界の祝福》の剥奪


もう俺はファニたち以外のスライムと契約はできなくなった。


「正解だ。お前は正真正銘のニンゲンだ。」

 

「そういうロッツォは人間をやめて要るっぽいな。」


「まあその話はおいおい分かる。だがその力の名前は決めなくていいのか。」


「名前ねえ。つけねえと殺されちまうかな?」


「自分の考え、知恵をもってして生まれさせたんだ。生みの親に名前を決めてもらえないなんて可哀想だろ。」


そして今ならば攻撃が、一矢報いることができるようになるかも知れないクモの糸程にもない細くか弱い希望が見えた気がした。


「だが、そうだな。《世界の祝福》を捨てたんだ。捨てたなりの名前は付けないとな。.......《ニンゲンの祝福》」


「良い名だ。ならば全身全霊でかかってこいや!!!」


それが俺がロレン・シンキョウとしての最初のとても小さく小さく矮小な一歩だった。


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