87)きらりプチ改稿(ネタバレあり)
はい。タイトルのままです。自主企画参加作『筆致は物語を超えるか【海が太陽のきらり】』プチ改稿しました。
(全3話/約6,000文字)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891874422
以下ネタバレしているので、未読の方はご注意ください。
まず第二話から。海斗が池に落とされたときの理由(?)を追加。これを見ているのは一度本編を読んでくださってる方が多いと思うので、変更部分だけ抜粋して載せます。
→泳ぎが得意なら手がつかえなくても平気だろうなんて、そんなめちゃくちゃな理屈でだ。
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おなじく二話から。陽子が海斗に「秘密の場所につれてく」といったあと。
→そう告げたとき、海斗がどんな顔をしていたのか、陽子は見ることができなかった。笑顔でいられる自信が、なかったから。
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そして、一番おおきく変えたエピローグの冒頭部分。神視点での海斗の描写をまるごとカットして、留学中の陽子の気持ちに軽くふれての五年後。というカタチに変更しました。
→多様な価値観の波に揉まれ、カルチャーショックの嵐に振りまわされる日々だった。けれど陽子には、それすらも楽しいと感じられた。遠い異国での暮らしは刺激的で、友人たちはみんなエネルギッシュで、さみしいと思うひまなど、ほとんどなかった。
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あとは、あらためて読み返すと自分でもちょっとくどいなぁーと思った助詞止め(が、も、を等)と三点リーダ→『……』を全体的にすこし減らしました。
ふだんは、先日の(『なんてったってありえないほど近い』)みたいにオチを変更したとかでないかぎり、しれっと直してそのままなんですが(笑)今回は企画の主旨が『小説技法を研究し共有しあう』だし、みなさんからいただいた意見を参考にして変更した部分も多いので、こまかく掲載しました。
エピローグの冒頭は自分でもいらないよなぁーと思ってたんですよね。けど、ラストは再会した瞬間でおわりたかったので、そうするとプロットの『翌年』をいれられない。どうしたものか。とりあえず、プロットを作成されたゆあんさんに読んでいただいてから最終的に判断しよう。と思っていての本日。めでたく(?)カットすることになりました。
ちなみに、今回のプロットなんですがね。ほかの参加作のコメントなどで『再会やハッピーエンドを否定するプロット』とか『死を連想させるプロット』というのをみかけて、びっくりしてしまったのですよね。いや、わたしはまったくそういうイメージがなかったもので。
で、あらためて見てみました。
あらすじ引用
『海斗がキスをすると、陽子は「さよなら」と言い残し、去っていった。翌年、同じ場所に海斗はいた。飛び込み、水面から再び顔を上げ、そこにはもう陽子が居ないのだと実感する。以来、その海面の輝きを「陽子」と呼んでいる』
なるほど。確かにそう受けとるのが自然かもしれません。けど、執筆詳細にはこうあります。
引用
『後日譚の追加もOK。それにより作品の解釈がかわることもOK』
「翌年」陽子はいない。けど、二度と会えない。とはどこにも書いてないし、再会してはいけないとも書いてないのですよ(屁理屈)そして、後日譚の追加がOKなのです。
たぶんこの『後日譚』に、わたしの中のなにかが反応してしまったのでしょうね。なにしろ、この企画詳細を最初に見たときに浮かんでしまったのが、なぜか海斗と陽子の結婚披露宴の話でしたから。
いや、海のきらめきを見て陽子――と呼んでたなんて、再会してから知られたら、ちょー恥ずかしくない? とね。思ってしまったのですよ。笑
だから、ほんとごめんなさいって感じですが、最初はプロット部分すっとばして、その披露宴の話(後日譚)ありきで書くつもりだったんですよ。が、いざ書いてみれば見事に本編から浮いてしまって全カットしたのは、以前お話したとおりです。
まぁ、『愁い』の一作目でメンタルごっそりけずられてしまったので、しばらく辛いエンドは書きたくないという気持ちもありましたが、特に『再会しないという決まりを曲げた』という意識はありませんでした。
描く物語が十人十色なら、プロットの解釈も十人十色。
少なくともわたしは、再会しないのが決まりとは思っていなかったし、今も思っていない。という、どうでもいい主張をしたところでおわりたいと思います。
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