第29話 着圧サポーター

3週間ぶりに主治医のO先生の診察。

朝から、昨年の豪雨を思い出させる大雨が降っている。

玄関前は、池のような水たまりが出来ているではないか。

装具の私の足は、むき出しなので、いやでも濡れる。

仕方ない。

そんな時のために装具カバーがあるわけだし。

しかし、これが底が厚いので、とても歩きづらい。

大雨なので、7時半に家を出る。

大渋滞だ。

JRは止まっている。

高速道路は、事故渋滞。

金曜日の朝、ただでさえ渋滞なのに…

いつもの倍の時間で病院へ。

9番目だ。

また、家に戻って出直す。

いつものルーチン。

待合室の椅子は、ほぼ満席。

多いなあ~

朝早く順番を取ったお陰で、すぐに診察。

「どうですか?」

「どうでしょう。杖もつかずに歩いていますが、まだまだちゃんと歩けません。」

「U先生にも診てもらいましたよね。」

「はい、リハビリも週3回は行っています。」

「今日、もう1回装具の調整しましょう。」

「はい。突っ張るのは、血行が悪いからなんですか。」

「足の裏の筋肉が固いのもあります。次回は、MRIを撮りましょう。」

装具調整をして、2週間を目途に装具なしでの歩行を許可された。

とは言え、痛かったら、装具はつけていてもいいとのこと。

松葉杖を返却し、5000円が返金された。

やった!何か美味しい物でも食べたいな。

通帳記入したら、傷病手当も振り込まれていた。

支払いもあるから、余裕はないが、

あきちゃんとあの大塚美術館に行くバスツアーを申し込もう。

彼女にもお礼しないといけないから。

リハビリにも行く。

装具なしでの歩行訓練。

実は、痛い。

「着圧ソックスって、いいんでしょうか?」

「ああ、いいですよ。むくみにもいいですし、サポーターの役目をしてくれますから。」

早速、ドラッグストアに行ってみる。

色々あるな。

でもちょっと違う。

ネットで探す。

これまた、色々あるな。

テーピング効果のある医療用がいい。

毎日履きたいから、あんんまり高いと無理だ。

取り敢えず、ドラッグストアを2店回って、良さそうな着圧サポーターを購入した。

履いてみると、なかなかの圧で、いい感じだ。

厚めなので、これからの季節どうかとは思うが、しっかりとした圧力と、

ふくらはぎにクロスのテーピングのような形になっているし、

かかとや土踏まずも強力になっている。

歩き易い感じ。

もう1足買おうかな。

足首だけのサポーターでは、心持たない。

ハイソックスタイプがいい。

美脚用では、物足りない。

「いつになったら、ゴルフ出来るの?}

みんなから聞かれる。

夏には、再開したいよ。

予約も入れてる。

来月の予約は、キャンセルだが。

アキレス腱を切ってから4か月。

もう焦る気持ちはないが、長いな~

筋力をつけるための電気治療も開始された。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る