第25話 運動療法開始

当初は、3か月もすれば普通に歩けると思っていたから、

5月のGWを過ぎても、まともに歩けないことに少々ショックもあるが、

もうここまで来て焦っても仕方ない。

令和の連休明け、装具の調整。

診察。

「先生、U先生のところには、いつから行けばいいですか?」

「そうですね~」

「ちょうど3か月になりましたし。」

「そうか。そうですね。運動療法始めましょう。紹介状書きます。

とりあえず、来週は、また診察と調整に来て下さい。」

「ありがとうございます。」

それから、いつものリハビリへ行く。

T療法士と連休の話をしたりしながら、マッサージをしてもらう。

実は、まだ運動療法的なものはしていなかった。

終わる時、

「今度からU先生の所でリハビリすることになりました。今日で最後ですかね。」

「そうですか。頑張って下さい。」

Tさんとも最後だなと思いながら帰る。

翌日の土曜日、早速U整形外科に行ってみた。

開院して1年だが、結構患者さんは多い。

紹介状があるからか、わりと早めに診察してもらえた。

県リハから独立された先生なので、私の主治医とも密に連絡を取っているそうだ。

「まだ、松葉杖ですか?」

「はい。」

「まあ、O先生と相談して下さい。」

松葉杖なしでも歩けないわけではないけど、

まだ、ケガをした左足をかばって、右足に負担がかかる。

その右足の負担を松葉杖が軽減する。

普通の杖と違って、全体重をかけてもビクともしないのだ。

リハビリ室は、2階。

スタッフの数も多い。

まず、高圧と微弱電流療法から。

今までは、マッサージだけで電気治療はなかった。

最新の機械が揃っている。

レーザーも自分で。

あれ?

あの人。

昨日、最後のご挨拶したTさんじゃ。

「1日ぶりです。」

「やっぱり。土曜日はここですか?」

「月に1回だけ応援にきてます。昨日、言おうかなと思ったんですけど。」

「そうですか。また、会えますね。」

担当は、他の療法士になるみたいだけど、今日だけ、担当してくれた。

「U先生に、まだ松葉杖ですかって言われたんですよ。」

「U先生は、装具があれば杖はいらないだろうという先生です。O先生は、慎重というか、ざっくりというか…」

「そうですよね。聞かなかったら、運動療法もまだ先だったかもしれないです。」

「それぞれ、先生によって違いますからね。少しくらいなら、装具外して歩けると思いますよ。」

装具なしで歩いたことない。

怖いけど、歩いてみたい気もする。

家で少しは歩いてみよう。

帰りに、5本指の靴下を買いに行った。

足の指を動かすのに、5本指がいいと思ったから。

来週からは、電気治療と運動療法だ。

電気治療だけだったら、いつでも予約なしでOK。

運動療法は、予約が必要。

出来るだけ行こう。

早く、ゴルフがしたいから。

さて、その晩、初めて来店された人も、昨年骨折して、

松葉杖の大変さで共感し合った。

普通の杖も買ったので、出来るだけそれを使うようにしよう。

実は、運動療法の方が痛いね。

今日は、母の日か…

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