どうも、3.11被災者です。~8年目の震災体験記in福島~

sakurako.

こんにちは。

 みなさん、はじめまして。私は東日本大震災(以下3.11)で被災者となったとある福島県民です。福島県いわき市で被災し、避難所生活を経験しました。


 3.11から8年が経過しますが、みなさんはどう感じていらっしゃるでしょうか。


「もう8年目だよ、もういいよ」そう考える方が多いかもしれません。しかし、正直言って私はあの日からほとんど何も変わっていないのではないかと感じています。というのも、未だに被災地や3.11についての意見は的外れなものが多く、目立つのは被災者ではなく部外者のトンデモ意見が多いからです。8年間見てきましたが、真実を言っている人間はほとんどいないと思っていいと思います。同じ福島県民であっても居住地域によってズレが生じていますが、これは第1章をお読みいただくとよくわかるかもしれません。


 せめて、知識を入れてから発言してほしい――私が願うのはただそれだけです。


 3.11がよく話題に出されているのは、原発事故がセットだからというわけではなく、その被害の大きさもあります。気象庁のデータでは沖縄県まで津波が到達しており、那覇では60センチ、与那国島久部良くぶらでも翌12日に14センチを観測したと記録されています。地震も近畿地方で震度3、長崎や鹿児島でも震度1を記録している地域があります。つまり北海道から沖縄まで、日本全国が被害を受けたと言っても過言ではありません。よく被災県とされる岩手県、宮城県、福島県だけの問題ではないのです。

 

 この作品は募金や被災地応援を促進させるものではありません。「本当に被災した当事者の本音」であるため、むしろ、復興や応援といった点では逆効果になることもありえます。そもそも私は3.11以前から地元が嫌いで、今では県外に出た人間でありますので、応援や募金を押し付ける作品にはならないのではないかと思います。


「募金しないとダメ?」

「『食べて応援』しなきゃ……」

 

 なんて、思う必要はありません。あくまで本作品の目的は「3.11に関する正しい知識をつけること」だけです。軽い気持ちで読んで頂いて構いません。その後に、応援したい人はする、しない人はしない。当然、個人の問題ですので、読んだ後にどうするかはあなたの自由です。もしかしたら、大地震が起きた時に役立つ情報があるかもしれません。感動話や綺麗事に飽きた方にはおすすめです。



 また、


「なぜ原発被災者と津波被災者はわかりあえないのか?」

「被災しなかった人たちができることは何か?」

「3.11後に起きた福島県に関する話題について、被災者は何を思ったのか?」

「本当の被災対策とは?」


 これらの疑問を持つ方には、この小説に答えを見つけることができるでしょう。ただし、あくまで一個人の意見であることをご了承ください。


 なお、本作品においては気象庁や各県の公式ホームページを参考にしている部分が多いため、そちらも参照していただくとより分かりやすいのではないかと思われます。

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