人工知能について思うこと②

「じゃあ、SFでよく見るような、機械の反乱や、自我・感情の芽生えも、この先起こらないとお考えなんですね」

「キューブリックの『2001年宇宙の旅』は大好きな映画だけどね。あと、スピルバーグの『AI』も泣きながら観たよ。毀誉褒貶きよほうへんはげしい映画だったけど、僕は好きだったな。スピルバーグは子役の使い方がどうしてあんなにうまいんだろう」

「『太陽の帝国』のクリスチャン・ベールも良かったですね。レンタルして観ましたよ。先生があんまり薦めるもんだから」

「君もなかなか詳しいね」

「話が脱線しましたが、人工知能の問題についてですよ」

「ああ、そうだったね。エドガー・アラン・ポーの『メルツェルの将棋差し』って短編があるんだけど、これを読めば人間と機械の本質の一端がつかめると思う。この作品でポーは、人間は考えることが出来るが、機械は考えることが出来ない、ということをはっきり主張しているよ」


(さらに続きます)

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