8年前の3月上旬に見た夢の話。
大きな通りは誰もいなかった。動いてる車もなく、世界は全体的に灰色っぽかった。
空は明るかったけれど、太陽は見当たらなかった。
大通りがゆるやかにカーブする辺り、街の外れのほうに、黄色い光が見えた。
歩いてそこに向かったら、そこだけ春の陽射しが射しているようだった。黄色い光は、その一角に咲き乱れている菜の花だとわかった。
そのなかに、明らかに自然のものではない人工物があった。
錆びだらけの、窓ガラスは割れ尽くしてしまっている、廃バスだった。
廃バスの下半分はほとんど菜の花に埋もれていた。
菜の花は、いま真っ盛りだ。
そこで、目が覚めた。
その翌々日頃に、例の大震災が起こったので、何となくこの夢については、記憶の片隅に残っている。
(西日本在住なので、直接の被害はなかった。)
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