第23話絵本への邁進

次の日モモはバイトへ行った。

平日の午前中は喫茶ロジーに人けは無い。


「最近、元気ないねモモちゃん。」


そりゃそうだ、私生活ではいとこのゆりに裏切られ

バイトでは春川君は新人の可愛い女の子とイチャイチャしているからだ。


ポツリと言った。

「マスター。私は絵で食べてゆけるかな。」

「僕はモモちゃんの絵を真剣に見た事無いからなぁ。

 ・・・でもモモちゃんは絵を描くことがすきなんだろう?」

「はい。」

「じゃぁ、そろそろ覚悟決めないと。僕も30歳の頃このお店をはじめたんだ。

 最初は自分の望んだことだったけど辛くてさ、毎日吐いてたよ。」

「そんなに・・・。」

「進むんだ。いい日も。悪い日も。些細な日も。

 僕はモモちゃんを応援するよ。」

「ありがとうございます。

 実は吉祥寺の絵本ギャラリーのオーナーにワークショップこないかって

 お誘いを受けていて・・・」

「チャンスはあるんじゃないか。もう迷うことないよ。

 モモちゃん。あとは自分の進む道を信じるんだ。」

「はい。」




バイトは今日は午前中で終わった。

モモはもう、ゆりの事は忘れて許し。

春川君と可愛い新人の女の子のイチャイチャっぷりにもめをつむり


絵本ギャラリーのトミーファイルのワークショップへ申し込みにゆくため

オレンジ色の電車で吉祥寺て向かていた。


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