第18話:沖縄旅行と長女の三井トラストへ就職

 旅行に関しては、特に異常な高温、低温の場所意外は、大丈夫だと主治医が

話してくれた。そこで信夫は12月10日から両親への恩返しに沖縄旅行へ

連れて行った。到着後、沖縄中部のホテル日航アリビラへ行き、ゆっくりと

4泊して、美ら海水族館や北谷アメリカンヴィレッジや那覇の国際通りを

観光して歩いた。


 父には、沖縄の酒、泡盛の古酒を買ってあげ、母には素敵な柄の間栄市氏の

紅型の織物をプレゼントした。これには母は大いに喜んでくれた。その後、

クリスマスパーティを終えると、2010年となった。木下信夫の友人が、

昨年夏から人工透析に週2回、通い始めて、半日も動けない状態でいるのは

ストレスで、嫌になると言い、母から腎臓提供を受けた信夫が羨ましいと

話していた。健康なご両親に感謝しかないと信夫が答えた。


 2010年1月12日は中米のハイチでマグニチュード7の地震で31.6

万人の死者が出た。ビルの天井・床が重なって潰れるパンケーキクラッシュ

を起こしていた。このため、地震直後は大統領や閣僚すら屋内に寝る場所

がなくホームレス状態となった。死者がこれだけ多かったのは、ハイチは

長年不安定な政情が続き、統治能力を欠く政府では安全に備えがされて

いなかった事。また現地の建物は鉄筋コンクリートのフレームに素焼き

煉瓦を積み上げて壁にする工法が主流だが、この際、各階の床スラブを

梁を使い補強しなくてはならないが手抜きと賄賂が蔓延し補強されてない

ビルが多かったことが原因としてあげられた。


 今年は、長女の木下華子が千葉大国際教養学部を出て、就職の年となり

、就職先は、銀行が希望だった。そこで兄の栄一に相談しに行き、銀行

業界で投資分野で今後成長が期待できる銀行はと、問われて中央三井

トラストホールディングと答えた。そこで中央三井トラストを受験する事

に決めた。会社に出向いて会社説明会を受けた際、千葉大国際教養学部を

出て、なぜ中央三井トラストを希望するのか聞かれ、投資に興味があり、

御社の今までのファンド販売を見て、そこで働きたいと言った。入社試験で

英検1級とTOEIC900点が評価されて合格した。


 今後、海外出張できるか聞かれてOKと答えたそうだ。木下信夫の長男

・栄一がソニーバンク、長女・華子が中央三井トラストホールディング

という銀行の就職した。合格祝いにパソコンが欲しいと言われてヒューレット

パッカードの18万円の据え置き型のパソコンを買ってあげた。銀行業務で

わからないことがあれば、兄の栄一が教えてやるからと言った。


 この年、木下信夫は、長距離の旅行に挑戦しようと思った。そこで成田から

シアトルまでの9時間、往復ビジネスクラスで飛び、シアトルからオーランド

まで5時間半、マイレージ・ゴールドメンバーになったのでビジネスクラス

にアップグレードし、オーランドに到着した。


 ディズニー直系ホテルでゆっくりして、翌日からディズニーワールドと

ケープカナベラル(NASAのロケット打ち場)を見て、帰りにラスベガスで

一休みし、シアトル経由で帰る2週間の旅を計画した。1回、飛行時間は

最大10時間までにし、長距離はビジネスクラスにしたが、快適さは、

ビジネスクラスとは、全然違い、楽だったものの、同じ時間かかるのでコスト

ほどのメリットは、ない様に感じられた。しかし、身体のことを考えて、

快適なビジネスクラスを利用することにした。

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