第16話:リーマンショクと外貨投資
2008年、日本株が下げ、不景気な年になった。今年は、マイレージを使い
無料航空券で8月初旬に北海道へ行き、小樽ヒルトンホテルに7泊し、ニセコ
や神威岬をドライブしたり、札幌の町を散歩して帰ってきた。
2008年の夏に3ヶ月間、娘の和美が、米国留学したいというので
100万円の費用を出した。栄一が実家の車が古くなり、新しい車が欲しいと
言うので、空いてる時、家族の運転手をするという条件付きで和美さんが、
流行の7人乗りの大きな車を中古車で300万円を出して買い与えた。
2008年9月15日、アメリカの金融大手リーマン・ブラザースが突然破綻
した。いわゆる「リーマンショック」が起きた。年初から、米国でのサブプライム
ローンの焦げ付きが心配されていたのが現実となった訳だ。その低所得者の
ローンをアメリカの大手金融機関が債権化し欧州を中心に大量に、その債権を
A格の企業の債権の中に忍ばせて、売りつけた。
日本では長引く不景気のため、高金利でも、リスクのあるサブプライム
ローン関連債権などにはあまり手を出していなかったため、日本の金融会社
では大和生命保険が倒産したものの直接的な影響は軽微だった。
リーマンショックで大手証券会社ベア・スターンズが JPモルガン
・チェース・アンド・カンパニーに買収され,連邦住宅抵当公社
:ファニーメイ、連邦住宅貸付抵当公社:フレディマックが
公的資金により救済され,メリル・リンチ・アンド・カンパニー
がバンク・オブ・アメリカに買収されることが決定した。
しかしリーマンブラザースには買い手がつかず経営破綻した。
日本も欧米への輸出不振から 2008年の国内総生産 GDPはマイナス成長
を記録した。2008年の1年間に主要国の株式相場は大幅に下落・アメリカ
ー36%、イギリスー33%、日本ー42%し、さらに、ヘッジファンドが資金
を一気に引き揚げロシアー72%、中国ー65%、インドー52%)など
新興国の株価暴落が目立った。
この年は、父の持っていた日本株が多く下げて、真っ青な顔をしていた
のが印象的だった。そして、木下信夫に、お前の持ってる株はどうだと聞く
ので、2000年のネットバブルを最後に、日本株はまったく持ってない
と言うと驚いていた。
今は、主に外国通貨をメインに投資していると言った。 その理由は、
企業はつぶれることもあるが先進国はつぶれないし、その通貨が安い時に
買って高くなったら売ると言う、時間はかかるがリスクの少ないメジャー
通貨に投資していると話した。
父の栄一が、信夫の事が気になったので持っている株の話を聞くと、
既に2008年に入り株は全株とも手放したと言い、買い場を探していた
と言った。2008年10月に、一気に円高になってきて、豪ドルの買い場
を探り始めた。10-11月は釣りをして気を落ち着けていた。12月に
横浜・みなとみらいのクリスマスツリーを見に行って景気づけに中華街に
、食事に出かけ、来年が良い年になるように願をかけた。
そうして、最悪の2008年が終わり2009年を迎えた。1月になり
1豪ドル60円近くで下げ止まり、2009年に入り、円は、他国通貨に
対して急激な円高になったので2009年1月に1豪ドル61円で5億円で
豪ドルを買い750万豪ドルとなった。
2009年1月、1豪ドル61円で4億円分の豪ドルを買い650万豪ドル
となった。2009年1月から毎月豪ドル預金を開始した。しかし今年の
経済指標が悪く不景気な年になりそうだ。2009年6月にゼネラル
モーターズが、連邦倒産法第11章適用申請、負債総額16兆4千億円と
言うニュースが報道された。
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