二ッ櫓の轟号

正木大陸

1.八裂市

 久慈栄輔くじえいすけ八裂市やつざきしを視界に捉えた時、太陽はちょうど栄輔の頭上にあった。

 既にそばにある建物に直に書かれている文字や看板を読めるほど近くなっており、振り向くと目が細かいばかりであとはひたすら出来の悪い網を重ねたような菌糸雲きんしうんが、上空の気流の関係なのか日中だというのに珍しく日光に照らされて翁捨山おうすてやまに陰惨なまだら模様を落としていた。

 菌糸雲は戦争中に"大陸"が"島々"の勢力範囲に展開した、旺盛な繁殖力で空を汚染し航空機を使えなくするための戦略生物兵器で、休戦協定が結ばれてて十数年が経過した今でも、異形変異した生物が棲みついているせいで除去できていない。

 この菌糸雲やその他の生物・化学兵器のせいで島々の生態系は滅茶苦茶になってしまったという。

 栄輔がそんなところに来るまで八裂市を見ることができなかったのは、翁捨山奥の芥村あくたむらから自動車道までただ一本しかない、巨大変異した植物が生い茂る中の未舗装道を通ってきたからだった。

 咬みつき甲虫や埋没性の食獣植物、それから何よりも恐ろしい肺茸病はいたけびょうをもたらす胞子雨ほうしうから、身を守るための防禦服ぼうぎょふくセットで頭から爪先まで全身くまなく覆い、山に入る際の必需品と弾薬の他は退職金代わりに持ち出した金目の物で背中からはみ出そうになっている背嚢と、その横で申し訳なさげに揺れる火薬発射・中折れ給弾式の連装ばら撒き銃一丁を背負い、武器にもなる折りたたみ警杖けいじょうを手に持ち、自動車道に入ってすぐ目と鼻の先にある検問ゲートへ入った。

「お願いします」

「お前はどこから来たね?」

 窓口で応対したのは右手を三指義手さんしぎしゅに置き換えた初老の男だった。

「翁捨山の芥村からです」

 栄輔は防禦服セットの裾付きメットを脱ぎながら答えた。

「何をしに来たね?」

「まず売りたいものがあります。それから新しい仕事を探したいと思っています」

「IDは持っているね?」

「いいえ、持っていません」

「なら、まずは公務局こうむきょくに行ってIDを発行してもらうんだね。物を売るにも職を探すにもそれがないと始まらん」

 男はそう言って下から菅屑半紙すげくずはんしの簡易地図を取り出し、また義手の指の一本を開けて硬筆を出すと、検問ゲートと公務局の場所に印をつけ、道のりを簡単に書き込んでくれた。

「どうも」

「街中にこのあいだの胞子雨の水溜まりが残ってるから、素肌で触れんよう気を付けな」

 男と軽く挨拶を交わし、栄輔は裾付きメットを被り直しながら検問ゲートを後にした。

 栄輔とほぼ同時にゲートを出た八輪トラックが、藻類燃料そうるいねんりょう特有のドブ臭い排気ガスを吹きかけながら追い抜いて行った。


 街中へ入ると、検問ゲートの男が言った通り、道のそこかしこに菌糸雲が出す白い胞子に縁取られた水溜まりがあった。

 菌糸雲は遺伝子操作で常に様々な種類の毒を帯びた胞子を出し、空を灰色にしている。ひとたび雨が降れば雨水は大量の胞子を含んだ胞子雨となって地上に降り注ぐ。

 栄輔が芥村にいたころ、ごく親しい人が木の葉の上に乗った胞子にうっかり素手で触り、そのまま胞子を取り込んでしまったことがあった。

 彼はその日の夜に激しい咳と高い熱が出て、すぐ医者に見せると肺茸病だと診断された。一応栄輔はその病気になるとどんな事になるのか位は知っていたが、そんな症状でなぜ肺茸病と呼ばれるのかと医者に聞いてもよく分からないと言われた。

 翌朝紫色の痰を出したかと思うと、夕方には喋れなくなり、間もなく目や鼻や口を不健康な白や茶色や緑の菌類に塞がれ、五日もしないうちに全身を菌類に取って代わられ、人の形をした苗床のようになって死んでいった。

 彼が死ぬ間際、栄輔には菌類に冒されて上手く働かない喉から声を出そうとしているように見えた。一緒に看取った仕事仲間は違うと言っていたが、栄輔にはそれが「焼いてくれ、焼いてくれ」と言っているような気がした。

 仕事柄、いつでも死ぬ覚悟はできている栄輔だったが、こんな死に方だけはしたくないと素直に思えるような死に様だった。

 防禦服を着てはいるが、用心のため水溜まりをなるべく踏まないようにジグザグに避けながら歩いていても、あっという間に公務局へたどり着いた。

島嶼連合とうしょれんごう政府出張機関 八裂市公務局』の表札が傾いたまま下がり、ろくに手入れのされていない植え込みに囲まれた錆び付いた門の向こうに、たじろぐほど四角い建物が空と同じ灰色をして建っていた。

 またメットを脱いで建物に入ると、中は栄輔と同じように何かの手続に来たらしい人々でごった返していた。

 それらを相手にしているのは、みな女だった。

 その多くの人々は軽装だったため、着ている物も持っている物も重たげな栄輔の格好は否が応にも目立った。

 総合案内の札が下がった窓口で来た理由を説明し、受け取った用紙に必要事項を記入し、それをID発行担当の窓口に持っていくとすぐに写真を撮ることになった。

 首から下は防禦服を着たままの状態で撮られ、五分ほど待つと発行されたIDカードを何の問題もなく受け取ることができた。

「紛失すると再発行手続きをしなければならなくなるので大事にとっておいてください」と言われたので、栄輔はIDカードを防禦服の下に履いているズボンの隠しポケットに入れておくことにした。

 続いて公務局内で職探しもできるというので、就業相談担当の職員がいる窓口へ向かった。

 そこでIDカードを見せると検問ゲートで聞かれたことと同じような、当たり障りのない質問をいくつかされ、栄輔はそのどれにもしっかりと答え、最後に「銃器の扱いができ、凶暴生物との交戦経験がある」と忘れずに付け加えておいた。

 担当職員はしばらく栄輔の答えを鞴式ふいごしき電算機でんさんきに入力していたが、やがて「あなたにはこのようなお仕事があります」といくつかの求人票を渡された。

 栄輔はその中から欠員が出たので急遽募集を出したという一つを選び、職員はすぐにそこへと連絡をつないでくれた。

 電話で求人主と直接話した職員は、今日のうちに面接をするので、指定の時間に街の中心部にある丼飯屋どんめしやに来るようにと栄輔に伝え、公務局の印が押された紹介状を渡した。

 紹介状を受け取った栄輔は職員に礼を言い、裾付きメットを脇に抱えて窓口を後にした。

 公務局の建物を出る直前、軽く見た壁掛けの箱時計は面接の時間までまだ二時間ほどある事を示しており、またこういう公共の施設にある時計が正しい時間を示さなければ皆困ってしまうだろうと考えた栄輔は、丼飯屋まで寄り道しながら行くことにした。

 街の中心部に近付くに従って、胞子雨の水溜まりは次第に少なくなっていき、逆に人通りは徐々に増え始めていった。

 車道を通る車の量も公務局の前では四、五分に一台程度だったのが、多すぎてエンジン音が連続して鳴っているように聞こえるほどになり、また車種も多彩になっていった。

 荷台に機銃を積んだ武装トレーラーやその先導車らしい三輪バイク、ボンネットが嘴のように突き出たアヒルバスといった芥村に立ち寄ったり乗り捨てられたりしているのを、栄輔も見た事がある乗り物から、車輪の代わりに三角履帯さんかくりたいを履いた自動車やぎこちない足取りで進む四本足の歩行機械などといった初めて見る乗り物もたくさん走っていた。

 そんな自動車道を外れ、歩行者だけしか入れないよう車止めが置かれた通りが栄輔が目指す丼飯屋がある市場街しじょうがいだった。

 増えつつあった通行人はここにきていよいよ道を埋め尽くさんばかりになり、その中には栄輔が着ているような防禦服を身につけた人間もちらほらと見受けられた。

 しかしそれでも栄輔ほど大きな荷物を背負っている者は稀で、その場にいる他の人と比べて恐ろしく道幅を使っている自分は迷惑ではないかと気が気でならなかった。

 人混みが息苦しくなって上を見上げると、店が入っている建物の上層部にたくさんの電気広告が張り付き、そのさらに上では灰色の空を菌糸雲が流れていた。

 横長の長方形の埋設画面には酒瓶に頬ずりする全裸らしい女の映像がエンドレスで流され、その隣で巨大な鬼の面が目や口を開閉させていた。

 布襞だらけの服を着た人形が壁から突き出た部分に座って太鼓を叩き、ふんどし一丁の男の人形が梯子を上っては最上部の鐘を鳴らしては下りるを繰り返していた。

 それら画面やオブジェ類や自動人形の間を埋めるように店名か商品名らしい文字列がいくつも光り輝いていた。

 栄輔は八裂市にはこういう電気で動く広告があるという話を聞いてはいたが、いざ見ると頭がくらくらしてきたので、すぐに下を向いた。

「お兄さん、遊んでかない?」と典型的な言葉を吐きながらしなだれかかる、その手の店の客引きらしい栄輔より四つ五つ年上の女を適当にあしらい、市場街の中ほどにある、観音扉かんのんとびらに『金属道具類・その他諸々買取販売 大穴屋おおあなや』と刻まれた、前面ガラス張りの店へと入った。

 奥の支払場では、でっぷりと太った中年の男がちょうど『非売品』の札が貼られた水槽にいる生き物の世話をしているところだった。

 鑑定眼鏡をかけた左目に培養眼球ばいようがんきゅうを入れているようで、右目と比べて明かにせわしなく眼窩の中を動き回っていた。

 栄輔は中年男に持ち物を売りに来た旨を伝え、背嚢を開けて売る物を会計台に上げた。

 男は栄輔が次々と出す物を静かに見ていたが、やがて全部出し終えたところで「この分だと鑑定に少し時間がかかるから待っていな」と言い、今時珍しいベークライト樹脂製の番号札を渡した。

 金額が出るまでの間、栄輔は店の中を適当に見て回ることにした。

 支払場から見て左側の壁とその壁際のガラスケースには銃器類やその他武器となりうる道具類が、右側とその壁際のガラスケースには衣類や食器類と言った生活必需品が置かれ、中央を走るように置かれたガラスケースには、装飾品・調度品・娯楽品の類が詰め込まれていた。

 大穴屋は元は衣料品店だったようで、生活必需品の壁には首吊りハンガー用の長い棒が渡され、そこにそのまま衣類が提げられていた。長い棒は皿の陳列されている場所まで続き、皿の中には上手く棒に引っかけられている物もあった。

 棒に引っかけられている皿の一つに戦前の風景を描いたらしい絵が入っているのを見つけて、栄輔はよく見ようと手に取ろうとしたが、その下についた値札を見てギョッとし、すぐに手を引っ込めた。皿の値段は栄輔が十年必死に働いても全く手に届かないような金額だった。

『傷物につき半額』の札が無造作に貼られた指輪や電気仕掛けのされていない焼き物人形、夢記録装置といったものが入った中央のガラスケースは上に本立てが置かれ、本を手にとって読めるようになっていた。

 栄輔はその中から一冊を抜き取り、開いてみた。茶色く変色してはいるが、戦後島々の地域で出回っている、植物の繊維を縒り合せて作られた質の悪い菅屑半紙とは違う、高級な正統紙であることが手触りから分かった。書かれている文字は大陸で使われている文字だったので詳しい内容は分からなかったが、挿絵からして如何いかがわしいものであることは推察できた。

 武器類コーナーの左側の壁では、主に火薬や電気の力で弾を撃ち出す銃や特に仕掛けのされていない刃物や鈍器が壁に直接陳列され、ガラスケースの中には弾の代わりに衝撃波や粒子力線りゅうしりきせんを撃ち出す銃やレーザーナイフ、手持ち式の噴進炸裂ふんしんさくれつ榴弾りゅうだん発射機はっしゃきなどの高値の品が置かれていた。

 栄輔はここで芥村から持ってきた連装ばら撒き銃も売り払い、新しい銃を買おうかとも思っていたが、構造が単純で信頼性が高く、また自分の手によくなじんでいる物の方がいざという時安心できると考え、やめた。

 それから間もなく持っている札の番号を呼ばれ、栄輔は支払場へと戻った。

 売却額を提示され、これでよければ領収書にサインをし、またID番号を控えさせてほしいと言われ、懐のIDカードを出しながら中年男から受け取った硬筆で名前を書いた。

 渡された金は栄輔が思っていたよりもずっと少なかったが、それでも三日ほど食べ物に不自由しない程度にはあった。

 IDカードと大分軽くしぼんだ背嚢を受け取り番号札を返すとき、男が愚痴るように栄輔に言った。

「この間までだったらもっと高く買い取ってやれたのに、運が悪かったねえ…」

「こういう物の相場が変わったんですか?」

 栄輔の問いに男が訂正するように答えた。

「公務局が闇取引の取り締まりを強化したんで、うちもIDを見せてもらうようにしたんだよ。公務局はIDを通じて誰がいつ誰とどんな取引をしたのか分かるようになってるんだ。で、公務局はそういう取引に税をかけていて、あとでまとめて金を納めなきゃなんないんだが、その分こうして出してやれる金が少なくなっちまうんだ」

「こういう事をするとき、IDを出さないとどうなるんですか?」

「まあ、正式な認可を受けていない物品の取引をしていると疑われて…面倒なことになるな。お前もそうなりたくないなら、ちゃんとした店で買い物をしな」

 検問ゲートで聞いた話が、ようやく分かった気がした。栄輔はそこで男に礼を言って大分軽くしぼんだ背嚢と共にそそくさと大穴屋を後にした。

 男の背後にあったあの『非売品』の水槽にいた双頭魚そうとうぎょがずっとこちらを見ているような気がしたからだった。


 大穴屋を出た後も栄輔は目を惹かれた店に適当に立ち寄っては冷やかしで時間を潰し、丼飯屋へのんびりと向かっていたつもりだったが、それでも栄輔が市場街へ入った時の入口とはちょうど反対側の入口近くにあった丼飯屋に着いたのは、約束の時間の三十分前だった。

 約束の丼飯屋は戦前は洋食屋か何か、今は滅多に食べられない物を出す店だったようで、赤茶色の煉瓦れんが模様の壁は丼飯屋というにはいささか違和感があった。

 丼飯は雑多な穀類を一緒くたにして炊いた雑飯ぞうはんを丼ぶりに盛り、上に味付けした代用肉などの具を載せた料理で、島々の勢力圏では多く食べられている料理の一つとなっている。

 会計係に事情を説明すると、話は聞いているから待っていなさい、と言われ栄輔は隅の二人席へと通された。

 出された水を飲みながら待っていたが、時間になってもそれらしい人は現れなかった。

 それから一時間待っても栄輔の前には誰も来ず、その間水のおかわりをもらったり便所に行ったりでだらだらと時間だけが過ぎていった。

 それから更に三十分ほど経って、もうそろそろ何か食べて出て行ってしまおうかと思い始めた頃、会計係と話をしていた一人の女がいきなり栄輔の席にやってきた。

 年は見た目二十八、九歳、切れ長の目が特徴的な美人で、紫の振袖を粋に着崩し、長く伸ばした黒髪をうなじ辺りでまとめた姿は、どこかの責任者というよりは公営こうえい売春窟ばいしゅんくつの高級娼婦のようだった。

 女は遅れたことを謝るどころか「これも試験の一環でね、お前の忍耐がどの程度の物か試していたのさ」と開き直るように言って栄輔の向かい側に座り、話を切り出した。

「私は虎子。皆からは列車長と呼ばれているからそう呼んでくれて構わないよ」

「僕は芥村の久慈栄輔です。よろしくお願いします」

 そこで栄輔は背嚢に大事にしまっていた公務局の紹介状を渡し、列車長は本題へと入った。

「歳は?」

「今年で十八になります。多分」

「十八という事は生まれは戦後か。芥村では何をしていたんだ?」

「六歳の時初めて銃を持たされてからずっと、翁捨山で山狩師やまがりしをしていました」

「なぜ八裂市に?」

「親方が死んだのをきっかけに所属していた組が解散することになり、新しい仕事を探しに来ました」

 話しながら栄輔は親方の最期の姿を思い出していた。全身をあの不健康な白や茶色や緑の菌類で覆われ、目も耳も鼻も口もなくなり、着ていた服すらも分解され、輪郭線でかろうじて元が人だったと分かる状態だった。

 生まれて間もなく両親を失った栄輔を、実の子同然に育ててくれた親方は、木の葉の上に乗った胞子にうっかり素手で触り、そのまま体内に取り込んでしまい、誰もが恐れる肺茸病になって死んでいったのだった。

 列車長の質問はまだ続いた。

「『銃器の扱いができ、凶暴生物との交戦経験がある』とあるな?」

「ええ、弾丸銃は火薬式電気式どちらも。波動銃と粒子力線銃も一通り使ったことはあります。火薬銃でなら若い甲竜こうりゅうを倒しています」

 実を言うと、栄輔が山狩師の合同宿舎から退職金代わりに持ち出した物の中に粒子力線銃があった。今持っている連装ばら撒き銃と比べて連射力が高く、また空気中の粒子を弾として撃ち出すので弾切れの心配もなかったが、動作がひどく不安定だったので大穴屋で売り飛ばしてしまっていた。

 その後の質問は次第に賃金はこれ位でいいか、食費は賃金から差し引くことになるがそれで良いかと言った質問になっていったが、それらに関して栄輔は勝手がわからないのでそちらが普段やっているようにやって欲しいとだけ答えた。

 列車長は紹介状の裏側をメモ帳代わりに、栄輔が言ったことを事細かに書き込んでいたようだったが、最後に栄輔を雇うことを告げ、契約書にサインと印鑑代わりの拇印を押し、今夜は車中で休み明日から働いてもらうということになった。

 武装貨物列車轟号とどろきごう第一貨物車第一機銃手。それが栄輔の新たな職だった。


(つづく)

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