第199話
何となく気になったので隠形を使いつつ上空からスパラッシュさん達を探してみた。
ゴーレムに囲まれてるじゃないか!
あの三人の護衛で余裕がなさそうだ。魔力に余裕はあるし助けてあげよう。
『
もしかしたら私の魔力に寄って来たかも知れないので、無視できないってのが本音だが。
『
ゴーレムの魔石は大抵胴体の中心にある。個体によっては心臓の位置だったり頭だったりするが。その点、金操で抉り出した時はあまり考えずに済んで楽は楽だったな。
『
脳天を上から撃ち抜く。
これなら少々ズレても魔石に当たるだろう。
『
そろそろ数も減ったしスパラッシュさんが何とかするだろう。さて、高く売れそうなゴーレムはいるかな?
見た感じ全部ストーンゴーレムだろうか。
いらないな。このまま帰ろう。
スパラッシュさんが無事ならそれでいいや。
鉄で石を撃ち抜けたのは私の成長だろうか。これは嬉しいな。石と鉄はどっちが硬いんだ?
まあこれで気分よく帰れる。
帰って昼ご飯だな。いや、もうすぐ夕飯か? あーお腹空いた。
二度と魔石に金操なんて使うものか。
一方スパラッシュ達は、いきなりゴーレムが何体も倒れたのを不思議に思ったが、助かったことに違いはないので深く考えなかった。
スパラッシュ以外は。
カースは以前スパラッシュの前でゴブリン相手に『狙撃』を使ったことを覚えていないようだが、スパラッシュは覚えている。
今回もゴーレムの傷跡からカースの仕業と推測できたが、アランとの約束通り誰にも言うつもりはないのだろう。
またカースの移動手段が気にはなっていたが、どうせ自分の理解を超えてるだろうと考えるのをやめた。
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