自動車が好き

子供の頃

母がよく言っていた。

「あなたは『ブーブー乗るよ!!』と言えば夜中でも飛び起きたわよ」

　父の実家がある新潟や、叔母の住む長野に自動車で行くことがあった。

出発は午前３時とか４時頃。兄や姉は、眠ったまま抱っこされて自動車に乗せられていたそうだ。

　幼児期の僕は、「ブーブー乗るよ」の一言で飛び起きたというのだから、その自動車好きは相当な物だった。

　自分では先天的なものだとさえ感じている。

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　小学校低学年の頃は、自動車に乗っている際、すれ違う車の車名を全部言う遊び、「車名あてごっこ」を兄とした。それは４歳年上の兄と唯一気が合った遊びだった。

当時、全ての自動車の名前を言う事が出来た。誰に聞いたのか、どうやって覚えたのか記憶にない。

僕はとにかく自動車が好きだった。