宇宙を舞台にしたSF小説です。
約一万字とは思えない濃厚な設定に、面白くて溜息が出ました。
宇宙を飛び回り、他の種族と交流するほどの高い文化や技術を持っている世界観ですが、更にそれよりも高いテクノロジーを持った文明が大昔にいました。
オーパーツ的な存在です。本作では「遺産」と言われるものでした。
このSFならではのテクノロジーのお話が本当にワクワクします。
人類や他の種族の遺伝子の話も出てきますが、どの話にも大昔に存在していた文明の影響が残っています。
あ。でも、本作は異種間の恋愛物語的な要素も、しっかり入っているので……むしろ、恋愛がメインですね。
世界観の面白に圧倒されました。
異種間の恋愛。
やはり文化的にも感覚的にもちょっと違うので、その小さな擦れ違いも含めて楽しい物語です。