転生魔導剣士の騒動期

鮫紙 大使

第1話 転生そして新たな人生

「今日も、これぐらいか」

この神話時代最強の魔導剣士のレオルスは、もうこの人生を飽きていた。

「もう、やることないな」

レオルスは、つまらい日々を送っていることに疑問を感じていた。

「さて、どうしようかな」

そして、レオルスは1度自分の自宅に戻って考えようとした。

転移タクト

そして、レオルスは自宅に帰って少し悩んだ。

「転生でも、しようかな!」

レオルスは、そう思うと自宅にきた人への最後のメッセージとして手紙を書いた。

「えっーと、転生します、さようなら、探さないで下さい」

レオルスは、そう書くと庭にでて転生するための魔法陣を描いた。

そして、描き終わると真ん中に立って魔法を唱えた。

「我が最後の生涯をこの、世界に魂として封印する、転生ラバーニ

そして、レオルスの周りの魔法陣が光った。

「おおーー!」

レオルスは、驚いていたけど、とても次の人生を楽しみにしていた。

そして、レオルスの身体がキラキラと輝き消えていった。

「は!」

その時、1人の少年が目を覚ました。

「レイクス!」

レオルスが目を覚ますと、目の前にいた知らない青年がレオルスのことをレイクスと言った。

「大丈夫か、レイクス!」

「誰ですか?」

レオルスは、知らない青年に誰だか聞いた。

「俺だよ、ラインだよ!」

「えっ?」

そして、レイクスという身体になったレオルスがびっくりしていると2人の大人が入ってきた。

「具合は、どうですか?」

「大丈夫か、レイクス!」

医師のような人といかにも、父親のような人がレイクスの身体になったレオルスに言った。

「父さん、大変!」

「なんだ!」

「レイクスの記憶がないんだよ!」

「えっ?、えええええーーー!!」

レイクスの父は驚きのあまり気を失ってしまった。

「どうしよう、ラグーナおじさん!」

レイクスの兄のラインが医師のような人に言うと、そのラグーナという医師がレイクスの身体になったレオルスに近づいた。

「何があったか、覚えてるかい、レイクス君?」

「いえ、なにも」

「そうか、君はね、階段の八段目から落ちて気を失ってしまったんだよ、覚えてない?」

医師がそう言うと、まったく身に覚えのないレオルスはなんのことだかさっぱりという顔をていた。

「そうか、これは、記憶障害ですね」

「そうですか!」

兄のラインは、少し現実を受け入れられない表情をしていた。

「まあ、レイクス君にいままでのことを少しずつ教えて上げるのが、記憶が戻るのにいいかもしれないよ、ライン君!」

ラグーナ医師はそう言うと、レイクスの自宅を出た。

「いい、君は、レイクス・エルギオスだよ、そして、このエルギオス家の三男で歳は五歳、来年にラダナ王国の学園にはいるんだよ!」

「わかりました・・・」

「言葉を話すことはできるから、あっ、字は平気かな?」

「えっ?」

「これ、なんて読むか分かる?」

レイクスの身体になったレオルスの前には、知らない言語が書かれていた。

なんだ、この字、俺は元々二十カ国の言葉と龍の言葉も喋れるのにとレオルスは思った。

「分かりません、兄さん」

「そうか、それじゃあ、これから、字を覚えよう!」

「俺、魔導剣士になりたい!」

レイクスが兄のラインに言うと、ラインは難しい顔をした。

「いいかい、レイクス、魔導剣士は、魔導と剣の二つができないといけないんだよ」

「そんなの、分かってるよ!」

「まあ、父さんが元々魔導剣士だから、教わるといいよ」

「分かった」

「でも、その前に字を覚えよう!」

そして、二ヶ月が経ってレイクスは字を完全に覚えた。

「こんな、短期間で覚えるなんて、凄いよレイクス!」

兄のラインは、関心していた。

「それじゃあ、父さんに魔導剣士の練習をしてもらいな、いまからじゃ間に合わないと思うけど」

「大丈夫だよ、本を見て魔導は練習したから!、剣もある程度は、外にでて練習したから大丈夫!」

レイクスはそう言うと、父のバナードの所に行った。

「父さん!」

「なんだ、レイクス」

「俺、魔導剣士になりたい!」

「そうか、それでこそ俺の息子だ!」

父のバナードは、嬉しそうにして言った。

「それじゃあ、剣の振り方や魔導を教えてやる!」

「それは、いいよ、もう練習したから!」

「えっ?」

父のバナードは練習して大丈夫というレイクスの言葉に固まった。

「そうか、なら、俺から一本とれるよな!」

「とって見せるよ!」

「それじゃあ、外にでよう!」

そして、父のバナードとレイクスは、外の空き地に木製の剣を持って行った。

「それじゃあ、審判はライン!、お願いな」

父のバナードは兄のラインに言うと、兄のラインが審判をした。

「それじゃあ、始め!」

そして、兄のラインが開始の合図を言うと、父のバナードが、レイクスに剣を構えて襲い掛かった。

「いくぞ、レイクス!」

「いまだ、全身強化!」

そして、父のバナードの剣とレイクスの剣がぶつかった。

「いまだ、縮地しゅくち!」

そして、父のバナードの視界からレイクスの姿がなくなった。

「水冷剣技・水冷氷斬すいれいひょうざん

そして、父のバナードの剣にレイクスが魔剣技をいれると、父のバナードの剣が水で冷たくなって凍った。

「なに!」

「くそ、光魔法・光の太刀フラッシュソード!」

父のバナードは、咄嗟に魔法で剣を作った。

そして、レイクスは次の攻撃に移り変わった。

「光魔法には、闇魔法がいいな」

レイクスは、そう思うと剣をしまった。

「暗黒魔法・影の転換シャドウリバース

そして、レイクスの暗黒魔法により父のバナードの光魔法で作った剣が影に食われて消滅した。

「なに!」

「そこだー、空真剣技・波動斬はどうざん!」

「うわあーー」

レイクスが、剣から強い空気圧の波動をだして父のバナードを吹き飛ばした。

そして、それを見た兄のラインは呆然と立っていた。

「くそー、なんだいまの魔法!」

吹き飛ばされた父のバナードが、立ち上がって言った。

「ごめんなさい父さん、ちょっとやりすぎたかも・・・」

「いやいいよ、でも、お前の才能はよくわかった」

「才能?」

「おそらく、十八歳未満でお前に勝てるやつはいないだろう」

「なんで?」

「いや、魔法の詠唱なしとよくわからん魔剣技とやらの攻撃だ、魔法の詠唱はともかく、魔剣技なんてあんな凄いの使うやつなんていないぞこの世界に」

「えっ・・・」

レイクスは、魔剣技を知らないことに疑問を感じた、レオルスの身体の時には、魔剣技は魔導剣士団が使うとても効率のいい剣技をなぜ、この世界は知らないのかと疑問に思った。

「でも、父さんは魔法を詠唱なしで使えたじゃん」

「俺はな、元々魔導剣士団の金獅子の灯光団の団長だったからだよ」

「ふーん、団長はみんな魔法を詠唱なしで使えるの?」

「そうだよ、じゃないと団長にはなれないからな」

父のバナードは、レイクスの難しい知識を教えたつもりだが、レイクスの納得した表情に疑問を感じていた。

「まあ、十五歳になると魔導剣士団の入団試験があって、いろんな魔導剣士団よ団長がきて欲しい人材を獲得しにくるぞ」

「そうなんだ!」

「いま、一番強い魔導剣士団は、多分、永久の栄光魔導剣士団だな」

「そうなの、そこに入れば最強になれるの?」

レイクスは、目を輝かせながら言った。

「いや、最強なのは、お前がこれからいくラダナ王国最強の三人の魔導剣士の剣聖だな」

「剣聖って?」

「剣聖というのは、世界に十五人しかいない最強の魔導剣士のことだ、それになれば、最強と言われる」

「分かった、俺は剣聖になる!」

「そうか、頑張れ!」

そして、色々な知識を経たレイクスは、さらに高みに行くために毎日父のバナードと魔導剣士の為の知識を教わった。

そして、月日が流れ、六歳になったレイクスは、魔導剣士の学園の入学試験に行く日になった。

「頑張れ、レイクス!」

父のバナードと兄のラインが見送りにきた。

「あ、そうだ、父さん!」

「どうした?」

「俺の母さんと一番上の兄さんってどうしてるの?」

レイクスが、この一年間不思議に思ったことを言った。

「まあ、母さんは、これから行くラダナ王国のある魔導剣士団の団長で、一番上の兄さんはある国の魔導剣士団の副団長をしてるよ」

レイクスは、自分の母の存在と一番上の兄の存在を聞いてなにか突っかかった。

しかし、いまはそんなことを気にしてる場合ではなかったので頭の片隅に入れておくことにした。

「分かった、それじゃあ、行ってくる!」

そして、レイクスを乗せた馬車が動いた。

「絶対、合格してみせる!」

レイクスは、そう決意して馬車でこの一年間の間に隠れて作った魔剣を腰にいれて、ラダナ王国へと向かった。



────2時間後────


「ここがラダナ王国か!」

そして、レイクスはラダナ王国の活気に満ちた街に興奮した。

「僕、ここがラダナ王国の魔導剣士の学園だよ、入学試験頑張ってね」

馬車のおじさんはそう言うと、レイクスを降ろして行ってしまった。

「よし、まずこの魔剣はまずい時ように温存しといて、新しい普通の剣を魔剣にするかな!」

そして、レイクスは武器の売ってる場所を探した。


────15分後────


「ここかな?」

レイクスは、裏路地に入って一つの武器屋を見つけた。

そして、入ってみると目の前で同じくらいの女の子が二人が店主のような人と話していた。

「お願いします、魔剣を下さい!」

魔剣という言葉きいた、レイクスはなにも見なかったような顔で剣を見ていた。

「なかなか、剣はいいな」

そして、目の前に魔剣があった。

「うわ、なんてめちゃくちゃな魔剣だ、付与がなってねー」

そう思ってると先程奥で店主のような人と話していた女の子がレイクスの近くにきた。

「きみ、その腰につけてる剣、魔剣だよね!」

そして、絡まれないようにしていたレイクスが、奥で話していた女の子の一人がレイクスき言った。

「えっ、うん、そうだけど」

「きみが作ったの?」

「えっ、ん、まあ」

「えっ、じゃあ、私の友達のライナの剣を作って欲しいんだけど!」

「ちょっと、待ってルーナ!、魔剣を作れる人なんて、普通いないよ!」

「あっ、そうだよね!」

「そうだよ!」

「ん?、いま作れるって言ったよこの子!」

そして、武器屋の店主のような人とルーナという子とライナという子が笑っていると、突然ルーナという子が大声をだしてレイクスが魔剣を作れると言った。

「金貨二枚で剣一本ね」

そして、二人の女の子が金貨を二枚渡して、魔剣用の剣を店主のような人が作り始めた。

「ごめんね、きみに突然魔剣を作るのをお願いして」

「いいよ、まだ時間あるし、でも、あともうちょいで学園の試験があるから少ししか付与できないよ」

「それで、いいよ!」


────30分後────


「ほれ、できたぞ!」

そして、ルーナという子とライナという子に魔剣用の剣が渡された。

「よし、きみお願い!」

「分かった」

そして、レイクスは剣に魔石を埋め込みながら魔力を通して魔剣を作り始めた。





























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