学校革命

@Side123

第1話 少年の放課後

放課後を知らせるチャイムが鳴り響く教室。

部活に行くため急いで準備する者もいれば、

カラオケにでも行こうなどたわいな会話をする者もいる放課後。しかし、教室の一番後ろのベランダ側に位置する俗にいう寝ていてもバレないと多くの生徒に大人気な場所。そして今、現在そこにはある生徒が規則正しい寝息をたてていた。自らの腕を枕代わりにし、熟睡しているようだ。容姿は良くもなく悪くもなく、一般的な黒い髪と身長はぱっと見170cmぐらいのどこにでもいる普通の生徒。彼の名前は横田圭佑(よこたけいすけ)

現在、この鹿島高校の高校2年生。主な成績はほぼ3や4で頭が悪いわけではないがとりわけ良くもないという個性がないともいえる生徒。ちなみに今の日本には体育の成績はないのだがこれはおいといて。まとめて簡単にいうとクラスに一人は必ずいる脇役みたいな生徒である。彼の家は田舎なので電車の便が少なく、その時間まで時間を潰している最中であった。すると今まで風の音しかなかった外から何が“爆発”する音が聞こえた。かなり大きかったらしく今も少し窓が揺れている。だからといって誰も警察に電話をしようとはしない。このような事はこの学校、いや今の日本ではよくあることだった。

しかし、かなりの振動だった為か今の爆音で今まで沈黙を保っていた彼の目がひらいた。どうやら目が覚めたらしい。

「″あ″ぁ〜うるさいなぁ〜近所迷惑だぞ」

ここは、お前の家じゃないというツコッミをいう生徒はいなかったがもとよりすでに教室には彼しかいなかった。

「う〜ん。しかしまぁいいや時間も丁度いい

しな」

とどけ呟きながらかけていた鞄を持った。

窓が閉まってるのを確認し教室を出た彼は駅に向かって歩きだした。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る