ハイファンタジーの短編小説です。
入ってはいけないフォルタナの森。そこで出会ったフクロウおじさん。
そこでの出会いが主人公の未来に関わってきますが、見所はそこだけではありません。
ハイファンタジー独特の世界観と村や周囲の人々の雰囲気が、読み手の中にスっと入ってくる文章力。
人らしい業や情。
まさに作者さまの得意分野と私は思っています。
人間ドラマと言えば良いのでしょうか。物語の構成が印象的というわけではなく登場人物の魅力が、控えめに均等に割り振られている美しさを感じました。
「良い話を読んだ」という読後感を保障する作品です。
どこか静かで温かく、色々と想像される物語。如何でしょうか?