夢
雨定
混沌の中に僕は居るひとり
無間宇宙に揺蕩う命
思考停止と安堵の匂い
目を閉じ視える喜びと幾望
目を開き見る悲しみの事象
耳を塞ぎ聴くいくつもの自嘲
耳を澄まし聞く言葉の悲槍
「嗚呼、私ハ逃ゲタノダラウカ」
絶望の鉄格子の中で
『そうだよ、君は逃げたんだよ』
熱望した未来と今は程遠く
音にならない叫びが喉を枯らす
痛みと言うには余りにも淡く
頭上鳴る電子音が耳を荒らす
生ける屍を今日も飼い慣らす
夢 雨定 @Kiril
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