夢のなか

ゆき

第1話 フランスにて

気づいたら、私はフランスのイベントに行くことになっていた。


尊敬する知り合いからのメールが届いていて、

「今日は絶対来てくれよな、絶対だからな」

ということだそうで。


イベントの開始時刻はわからない。気づいたら、私は列車に乗っており、会場付近に到着。


イベントのプログラムを探して、会場内にあるパンフレットを見てみる。


フランス語(本当?)で書かれたプログラムは2017年のもので、今日のものではなくて、少し焦る。


とりあえず、会場内をさまよっているうちに、大学の大講義室のような部屋にたどり着いた。


どうもイベントは既に始まっていたようす。


知り合いと少し話しているうちに、

「そういえば、あのお店はまだやってる?ほら、あの川辺のあのお店」

と過去を懐かしむように訊かれて、私は思い出す。


あのお店は、とても美味しいというわけでもないけれど、私たちの憩いの場だったっけ。


でも、私は川の景色の方が好きだったなと思った。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る