第26話「4月8日」
人と話すことは好きだ。自分がひとりぼっちではないことの証明に思えるから。でも、本当に悩んでいるとき、嫌われることが怖いから一人でいようとする。ひとりぼっちになるのが怖いから。
悩みは私を孤独にする。悲しい悩みでも辛い悩みでも私にとっては全て、等しく鎖のように私の心に絡み付いてくる。鎖絡まれた心が、誰かとふれあうこと阻んでくる。
私が今ほしいのはなんだろうか。友達はいる。家族もいる。でも、今この悩みを打ち明けて一緒に悩んでくれる人はいない。人はものではなく、だから私のこのわがままを満たしてくれる何ておこがましい。
苦しみが叫ぶとき、孤独だけが私に寄り添ってくれる。
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