第3話
ニュースでは東京でも雪が降ったと騒いでいるころ
僕は近くの本屋さんにあしを運んでいた。
今いる本屋さんはここらでは一番大きいところだ。
将棋のコーナーを探す。時折目に入る受験や参考書のコーナーが胸を傷つける。
あった。多いわけではないが、他の趣味に比べたら多い。ただ、囲碁のコーナーとごっちゃになっていてわかりずらいのはどうにかならないものか。
僕はなめまわすように棚を見つめる。
初心者にもわかりやすい教科書、00の詰将棋、00の定跡本から、これを読めば勝てる!なんていう胡散臭い本までいろいろある。
が、問題なのは値段だ。詰将棋本で約800~1500円ほど、プロが監修している物はプロの人気や実力がかかわるが大体約800~2000円ほどだ。ちなみに将棋年鑑は5000ほどだ。
なにが言いたいかというと、お財布がもたないということだ。
趣味は将棋だけではない。
諦めるのは惜しいが僕が求めているものはそれではないと
自分でも薄々きがついていた。
ぼくは白く染まる帰路についていた。
しかし、本を買わなかったからといって、何もしないのは苦だ。
だからといって、ネットでは飽き足らない。
と、こうなると僕は必然的に3次元でさせる相手を探していた。
しかしながら、現代社会においてなかなか将棋指しはいないものだ。
ちなみに、
ひきこもりには2種類いるらし
ひきこもり と 準ひきこもりだ
ひきこもりはなにがあっても家からでないひと
準ひきこもりは趣味の用事なら外にでるひとだそうだ。
ひきこもってから読んだ大学の論文にかいてあった。
どうやらぼくは準ひきこもりらしい。
この前のアニメイベントに行ったし最近のアニメ映画も見に行った。
なにが言いたいかというと、僕は近くの町道場にあしを運んでいた。
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