第39話 俺は他界しちゃった~ (2)

 う~ん、どうやら? 和が憤怒している電話の相手は、自身の妻であるようだ。


 でッ、電話の向こうで和に妻が話している内容の方は、どうやら? 只今太田夫妻が住む、三十五年ローンで購入した夢のマイホームだった物を毎月の返済が辛いから販売をしたいと申してきた。


 だから数は直ぐに自身の脳裏でこんなことを思案した。


(う~ん、うちのやつが売る、売らないにしても。今は未だ住宅ローンの残金が十五年分ぐらい残っている気がするのだが……。今仮に家を売るとなると、残金はどれぐらい残るのだろうか?)


 でッ、思案した結果がこれで。住宅ローンの残金がどれぐらい残るのだろうか? と、思案したみたい。


 そして残金が残るようなら自身がコツコツと働いて(?)購入をした家を販売などしたくはないと思った。


 だから数はまた電話の向こうで話しをしている妻に、「家を売ってもローンだけ残るからダメだ! わかったな!」と、また告げる。



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