第27話 プロローグ と、言うよりも? どうしようもない男……(27)

 彼が務めた会社の社長や上司などは、若い頃に地元でヤンキーを凝りしていた者達ばかりだから。若い頃の荒々しかった自分に傷がつくからと警察の方には通報をしない。


 だから男が傷害罪で捕まるようなこともなく、五十歳になり、過ぎようが、刑務所に入ることもないまま余生を過ごせたみたいなのだ。


 う~ん、でも、そんな彼も五十歳を越えれば徐々にだが衰えをみせてくる。


 う~ん、でも、体力は衰えても口……。と言うか?


 会社の社長や上司達の、彼への叱咤に対する我慢の方は、歳をとればとるほど耐え忍べなくなる傾向にあるようで。


 彼は会社の社長や上司などに少し注意を受ければ。


(このクソガキが、年配者をバカにしおって、もう許さん)


 と、自身の脳内で直ぐに荒々しく思うのだよ。困ったものでね。


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