第11話 おじさんは、お姉さまに助けてもらいました。(4)
と、いうか?
確かに聞いた。聞こえた。先ず間違いなしに聞こえた筈なのだ。
と、なれば?
伝説の魔物。闇、冥府の扉の番犬であり。この地、闇、地の底──。
世に言う。謳われた。冥府、冥界、地獄、闇の王であるハーデースのペットである三つの顔と尻尾を持つ、聖獣ケルベロスで間違いないと思われる。
先程、というか? 只今、亡者達の、川のような流れに飲み込まれ──踏み潰されて、また瀕死。今度は、この冥府の入り口【黄泉平良坂】で、息絶えようとしている爺。おじさんへと向かっている恐ろしい物の怪さまは、ではなくて。聖獣さまでした。本当に申し訳ない。済まない。済まない。一応は、何度も謝罪をしておく。
でないと? 仮に、あの女性が、冥王ハーデースだとしたら。この場にいる者達は、二度と蘇生、転生。異世界へと転移ジャンプ。生まれ変わることさせ不可能になってしまうぐらい。
恐ろしい神だからね。と。ではなくて。女神さまでした、でしたね。ハーデースさまは──。
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