それでも、生きていく

不朽林檎

プロローグ

 深い深い孤独の淵を、独りきりで歩いていた。そこに光はなく、それを投じてくれる人を見つけることすら、僕には困難だった。


 思えばいつも、空虚の中で、人間たる何かを探していたような気がする。僕はただ、人間として、自らの意思で生きてみたかったのである。


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