俺のウォークマンの中身(続々追加予定)
緑茶
洋楽(A~C)
【洋楽】
Alcest(アルセ/アルセスト)
いわゆるポストブラックメタルに分類されるバンド。シューゲイザーとか耽美系、ゴス系に影響を受けたサウンドを展開。轟音ながら、とにかく現実離れした幻想的で美しい音世界を広げている。言うなれば人里離れた妖精の国、というテーマをそのまま音楽で展開するとどうなるか、という感じだろうか。『美しい音楽を聴きたい』という方々にはすぐさまオススメしますが、由来がブラックメタルなので定期的にデスヴォイスで吠える。そこはアレだ、ご愛嬌ということで。
Arctic Monkeys(アークティック・モンキーズ)
ご存知英国のロックバンド。かっこよすぎるギターに、ヒップホップに影響受けたニヒルなしゃがれ早口ボーカル、詩的な歌詞が三重奏。おまけにベースもいい、ドラムもいい。何もかもが高水準。初期はパンキッシュな疾走ギターロックをやっていたが、途中から重々しいビートを鳴らす硬派なバンドになった。更に最近ではオールディーズなソウルやらバラードやらにアプローチ。後述のRadioheadほどとまでは言い難いが、時期によってまるで音楽性が違う。それでも何かしらの一貫性がにおうのは、とにかくバンド全体のクールな佇まいがデビュー当時からまるで変わらないからであろう。全トラックリストの中でも屈指のイチオシである。
Bauhaus(バウハウス)
イギリスのゴシック・ロックバンド。とにかく『怪奇』『耽美』でゴリ押ししており、バンド全体を統一する白と黒のビジュアルコンセプトやら吸血鬼じみたボーカルの出で立ちやら、世界観が一貫しており、好きな人にはたまらないであろう連中。歌詞にベラ・ルゴシとか出てくるしな。では肝心の音楽はと言うと、これがまた色々面白いことをやってる。変なギターリフとか(びよよ~~ん、みたいなギャグめいたフレーズが出てくる)、どこどこ呪術的なリズムとか、異常に重たいベースとか。その音楽性自体はやはり70年台終盤の英国から出てきただけあって『パンク』なのだ。とはいえ、このグループが名を連ねるゴシック・ロック勢が日本のビジュアル系バンドに多大なる影響を与えたことは想像に難くない。XのHIDEもなんかの雑誌で褒めてたしな、バウハウス。
The Beach Boys(ビーチ・ボーイズ)
とはいったものの、ごめん。「ペット・サウンズ」しか持ってない。しかしながらこのアルバム、びっくりするぐらい綿密に編み込まれたサウンドメイキングである。超緻密に作り込まれておきながら、それでいて楽しく聴けるポップスとしても成立している。俺の素人耳でもそれは分かる。こりゃ色んなアーティストが影響を公言するのもうなずける。最近で言えば村上春樹がこのアルバムの解説本をまるまる翻訳してたっけな。
Black Flag(ブラック・フラッグ)
ハードコア・パンクの親分的グループ。とにかく凶暴なギターリフに、なんでそんなに怒ってんのか分かんねぇブチギレボーカルが乗っかる。疾走感だけでなく、血反吐を吐くほど重たいグルーヴも併せ持っている。聴けば貴方も世の中の理不尽にキレ散らかして素っ裸になりたくなること間違いない。『怒り』の具現化ともいえる連中だ。
Black Sabbath(ブラック・サバス)
みんなだいすきサバス。そしてオジー。ヘヴィなギター、といえばこいつらだ。説明が不要なほどに超絶かっこいい。とにかくかっこいい。なんでもいいからとりあえずアイオミのギターを聴け、そしてぶっ飛んで欲しい。……まぁ、もういまさら説明不要なほど有名な連中だが、個人的な面白みとしては、ヘヴィメタル一辺倒かと思いきやブルースハープ中心の軽快な曲とか美しいピアノバラードとかはたまた訳の分からんデジタルノイズだけで出来た曲とか、凡百のグループとは一線を画する引き出しの多さがあるところかしら。それでもオジーが歌えばサバスになるわけだが。
Bloc Party(ブロック・パーティー)
イギリス産ひねくれギターロックの中でも特にひねくれている。ダンスミュージックに多大な影響を受けたであろうタイトなリズムに、カミソリみたいなギターが乗っかり、切迫したボーカルが吠える。それでいてキュアー(後述)なんかにもインスパイアされてそうなメランコリーまで兼ね備えている。十年ぐらい前の邦バンドにめっちゃ影響与えてるんじゃなかろうか。2ndアルバムの最終曲は夜に聴くと無性に泣ける。
Chapterhouse(チャプターハウス)
90年台に一世を風靡したシューゲイザーバンドのひとつ。1stアルバムのジャケットはふわっふわのネコチャンが丸まっているという可愛すぎるものだが、実際に創り出されている世界もこれに近い。とにかく美しくロマンチックで、それでいて最高に爽快感溢れるギターの轟音。大音量で聴くとぶっ飛ぶぜ。
Cocteau Twins(コクトー・ツインズ)
最強のインディーレーベル、4ADが生み出した屈指のグループ。特に3rdアルバム「Treasure」は白眉であり、シュワシュワと森林の奥深くで流れているようなギター、エコーのかかったドラム、そしてエリザベス・フレイザーの天女の如き歌声により、まるで天上のような調べを作り出している。これまでも出てきた「耽美」という形容詞は、このバンドに一番相応しいように思える。とにかくこれほどまでに確固とした「世界観」を持っている連中はそう居ない。ずっと聴いているととろけてきて、どこかへ行ってしまいそうになる……。
The Cure(ザ・キュアー)
全プレイリストの中で一番好き。個人的に史上最強のオルタナティブ・ロックバンド。とはいえ活動自体は40年にもなるんだけどね。憂鬱でメランコリックなゴシック・ロック、最高にハッピーなポップ、はたまたヘヴィなロックと様々な顔を持ち、その在り方を一絡げに表現するのは非常に困難である。しかし、その全てを統べるのはフロントマンのロバート・スミスのシザーハンズみたいな風貌と、咽ぶようなあの声である。あの歌声がある限り、どんなにファンキーでも、どんなにゴスでも、どんなにハードでも、「キュアー」になってしまう。その傲慢さ、唯我独尊っぷりこそが我々を惹きつけてやまない。とにかく全アルバムそれぞれに違った良さがあるので、ある意味非常におすすめしづらい。逆に言えば、どこにでも入り口がある。聴き始めれば最後、最高の「
Curtis Mayfield(カーティス・メイフィールド)
70年代を代表するソウル・ミュージックの巨匠。ブラック・ミュージックに関してはまだまだ知識が浅いのでなかなか語るのは難しいが、とにかくアルバムの一つ一つの出来が凄まじいということはよく分かる。その優しく、どこか頼りなさげな歌声は、ファンク風味の楽曲にはセクシーさを、メロウなバラードには儚さを添えている。勇壮なホーンセクションをはじめとしたゴージャス、かつファンキーなサウンドがお好きな方は「Curtis」「Superfly」を、甘くアダルティなバラードが好きな人は後期のアルバム群を聴くのがいいかな、と思う(とはいえ後期アルバムは一枚しか持っていないので鵜呑みにしないように……)。しかし、どうやら歌詞世界は相当な社会派らしい。サウンドだけで聴く俺のような人間よりも、そのあたりを呑み込んだ上で鑑賞するほうが味わいが増すタイプの人なのかもしれない。
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