第3話 絶望の始まりと出会い 4月17日
4月17日
クラス分けが終わり
1週間がたった今、俺はぼっちだ
「おはよう」
優しい委員長の佐川敏が挨拶してくれた
「おはよ『敏いこ~』」
俺が全部言う前に敏の彼女の金子絵馬が連れて行った
「あんなキモイ奴にはなさないでよ~」
「う、うん。ごめん」
ひどいな~
もっと、小さい声で言えよ
この、無駄な時間もすぎ
~5時間目~
「海斗さんこの問題を解いてください」
「げぇ」
俺は自慢じゃないけど頭が悪い
「わかりません」
「ぷぷ」
俺の後ろの方から笑い声が聞こえた
『あいつか……』
「じゃ、理香さんわかりますか」
「はい」
つまらない、授業が終わった
~放課後~
教室に忘れ物をした俺は今、取りに戻っている
教室に入ろうとした瞬間!
「あの……」
「理香さん、好きです。付き合ってください」
わーお
告白か……、うん?この声!
「ごめんなさい」
わーお(本日2回目)
「どん!」
誰かが教室から出て行った
あれは!佐藤。まぁ、いっか
わすれもの、忘れもの
「あ、東上君」
……
「あ、東上君!」
声のトーン上げた!
「ん、はい?」
「どうしたんですか?」
「き、聞いてた?」
告白の事か……。なんて答えればいいんだ?
「うん、佐藤の事だろ。聞いてたよ」
「誰にも、言わないでね。な、な、なんでもいうこと聞くから」
へー、何でもかなら……
「俺を一人にしてくれ」
「え……?」
なんでみたいな顔してるね、何をきたいしたのかな
「じゃーね,俺一人がいいから……あと、何でもとか言わない方がいいよ。何されるかわかんないよ」
「優しいんですね」
やさしいか……
そんなことはない、俺は決して優しくない
誰も知ることのない俺の闇
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