第7話.夏休み前の、悲惨な最終登校日

ここで、1日飛ばして、7月20日(水)。






この日、夏休み前の最後の登校日だった。だが、聖子は、


体調不良で欠席だった。






ミリカは、休憩時間、また、


「不思議な国と夢見る少女」を読んでいた。






読んでいると、また、順子が馬鹿にしてきた。






「あんた、またそんな本、読んでるの!?バッカみたい!!」






すると、順子は、ミリカから本を取り上げた。






〝バッ〟






「ちょっと!!何するの!?」


「こんなの、こうしてやるんだから~!!」






順子は、本の表紙にマジックで落書きをした。






〝キュキュキュキュ〟






「アッハッハッハ~!!


これで少しは、子供騙しなモノから離れなさい!!」


「子供騙し!?」


「そうよ!!あんた、こんな、いつまでもガキの空想に


浸ってないで、現実を見なさい!!」






すると、順子は、本を床に叩きつけた。






〝バン!!!〟






「あぁ~っ!!!」


「アッハッハッハッ!!」


「ヒド~い!!!」






そのまま、順子は、教室を出て行った。






「良い年して、いつまでもくだらない夢ばっかり見てるのが


悪いのよ!!」

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