運と愛し合おう!

藤島白兎

レアスナタの世界へようこそ!

第一話 ロールが主流のオンラインが正式稼働その1

近未来ゲーム技術が特化した未来の話しである。


 そこそこ人気なオンラインゲームがベータテストを終え、本格的に世に出回ろうとしていた。


『レアスナタ』


 このレアスナタとは、このゲームの語源の一つで役割、つまりはロールを意味するらしい。

 レアスナタは簡単に言えば演劇をするようなゲームである。

 そして一人の男性がアミューズメントで施設の受付している。

 この施設の名前はレアスナタゲートと言う名前でありゲートとよく省略される。



「レアスナタへの入場受付は10分待ちになりますがよろしいですか?」


 剣士の姿をした受け付けの人が見た感じ普通の男性にそういった。


「すみません、このVIPルームって今日使用できますか?」


  男性は受付にあるメニュー表のVIPルームを指差した。


「はい、もちろんです! 詳しい説明は後ほどいたしますので整理券を持ってお待ち下さい」


 店員は男性に整理券を手渡した。


「あ、はい」


 男性は受け付けの近くに置かれているベンチへ腰をかけた。




 レアスナタは一応パソコンやゲーム機でも出来るゲームではあるが、一番の持ち味は仮想現実である。

 基本設計は横、縦、高さが10メートルで作られた、箱のような物に入りプレイするのだ。

 箱の中は少し薄暗く青色の壁におおわれている。

 中央には中吊りになってる専用のシートベルトのような物があり、それを体に固定する。

 正しく固定すれば、シートベルトを吊している所からゴーグルが降りてくる。

 そのゴーグルを装備しゲーム開始である!



長時間のプレイに対しても設計されている。

ゴーグルを外すと一時的なログアウトが可能であり、シートベルトの固定方法を変えると椅子に座った 姿勢でプレイ可能でもある。

通常プレイの立ち状態でも体に負荷無くプレイ出来る。

これらはあくまでシステムの一部である、料金プランで中に色々なオプションがついたりもする。



「ついにレアスナタも正式稼働か、βテストを念入りに5年もしてたしな」


 男性はそう言いながポケットに入ってる財布を開く。


 レアスナタバージョンβと書かれたカードを出した。


「お待たせいたしました、番号2505番のお客様こちらへ!」

  

 剣士店員、営業スマァ~イルで男性に微笑みかけた。


「あれ? 早かったな」


 男性は受付へと移動する。


「お待たせいたしました! 森山ボックスメンバーズカードとご本人が確認出来る顔写真入りの身分証はございますか?」


 森山ボックスとはレアスナタを運営している会社である。

 この森山ボックスメンバーズカードは顔写真付きのメンバーズカードである。


「はい」


 男性は身分証とカードを提示する。


「β版から正式版データを移動なさいます、よろしいですか?」


「お願いします」


「β版から正式版へ移動なさるお客様は正式版キャラクターカードは無料でお作りいたします」


 剣士のコスプレをした店員は手際よくカード更新をしている。


「お手数ですが、こちらにお名前とキャラクター名をお願いいたします」



 登録用紙を店員は出し男性は名前を書く。

 名前の長谷川羽島はせがわはじま

 キャラクター名はえにしと表記した。



「では長谷川様、本日のコースはどうなさいますか?」


 店員は営業スマイルが一段と輝いていた。


「えっと、3日間パックで部屋はVIPルームでお願いします」


「3日間パックですね?VIPルームのご利用は初めてですか?」


「はい」


 長谷川は頷いた。


「当店のVIPルームは1日3回食事オーダーが無料になります、それ以外は料金が発生しますのでご了承下さい、ドリンクはドリンクバーがお部屋にございます、ご自由にお使い下さい」


 長谷川は料金表を見ている。


(一番高いのがレアスナタルームか…今度入ってみるか…)


「VIPルームにはベットがございますが、VIPルームをご利用のお客様は寝具の貸し出しは無料でお使いいただけます、寝袋、座椅子、ソファー、布団各種取り揃えております、またお風呂もお部屋にございます」


 店員はハキハキと喋って説明をしている。


「何かホテルみたいですね」


 長谷川は説明を聞いて少し苦笑いをした。


「はい、ですが注意事項もありますので、注意事項はお手数ですが、VIPルームに置いてあります注意事項をお読み下さい」


「わかりました」


「3日間パックでVIPルームのご利用だと、前払いで3万円になりますがよろしいですか?」


「あ、これ使えますか?」


 長谷川はクーポン券を出す、クーポン券にはレアスナタのデフォルトキャラクターが。


『稼働日限定で全て半額券!』


 とふきだしでセリフを言っている半額券を提示した。


「はい、お使いいただけます! 半額になりまして、1万5000円になります」


 長谷川は財布から現金を取り出し提示された金額を支払う。


「お待たせいたしました! レアスナタの世界へ行ってらっしゃいませ!」



 店員は受付横のゲートを開き、お辞儀をする。

 長谷川はゲートを通り、VIPルームへのエレベーターへ向かう。

 歩いていると盗賊風味のコスプレをした人が居た。


 

「長谷川様ですね、VIPルームまでご案内いたします」


 男性店員はお辞儀した。


「お願いします」


 慌てて長谷川もお辞儀をする、する必要はないのだが緊張しているのだろう。

 VIPルーム行きのエレベーターに乗り、部屋の前までまでついた。


「こちらでございます」


 係員が部屋を開ける、すると……

 そこに広がっていたのは、広い部屋!高い天井!大きなテレビ!等々、まさにVIPルーム!


「ご用がありましたらお呼び下さいませ、では失礼します」


 係員はお辞儀をして出て行った。


「……」


 長谷川は絶句している。


「いや!広すぎるよ!独身男性にこの広さはヤバァイよ!くそ!リア充仕様なのか!」


 とりあえず、荷物をてきとーに置いて注意事項が書いてあるファイルを読み終える。


「で、ドリンクバーには何が有るざんしょ?」


 様々な種類が置いてある


「これは! 伝説の抹茶コーラ! 後で飲むか」


 長谷川はゲームルームへと移動する


「ひろ! 馬鹿じゃねぇの!?」


 その広さ学校の教室二つ分はある広さの部屋だ。


「まあ、いいか」


 長谷川はゲームプレイルームの中にある専用コントローラーを体に装着する。


『シートベルトの正常装着を確認……ようこそ! レアスナタの世界へ! ゴーグルの装着が完了いたしましたらスタートを押して下さい!』


 と、アナウンスが入る。


 ゴーグルを装着する長谷川、するとスタートと書かれたボタンが目の前に現れる、ゴーグルを通さないとこのスタートボタンは見えないのだ。


「行くぜ! レアスナタの世界へ!」


 長谷川は両手を広げて無駄な決めポーズをする。

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