かっこいいアバンタイトルの活かし方

ピクルズジンジャー

アバンタイトルとは?

「アバンタイトル(avant-title、仏英混合の造語、アヴァンタイトル、略してアバンとも)は、映画やドラマ、アニメや特撮などでオープニングに入る前に流れるプロローグシーンのこと。プレタイトル(英語:pretitle)と呼ばれることもある。また、英語では一般的にこのような映像手法をコールドオープン(cold open)という。」


 ――以上、さくっとWikipediaさんに頼りました。


 何さ、アバンタイトルって? ってなった方でも、一度でもアニメやドラマ、映画をご覧になったことがある方なら「ああ、あれね」とピンときた筈です。業界の人だとか通の人はアバンって呼んだりされてますね。恥ずかしながら私はつい最近までこの言葉を知りませんでしたが。


 改めましておはようございます、もしくはこんにちは、ないしはこんばんは。あるいは初めまして、ピクルズジンジャーと申します。

 カクヨムで活動してもう少しで二年目になる趣味の小説書きです。気が抜けば魔法少女を出しがちなのが特徴です。普段はガサツでコメディーよりの百合小説を書いています。よろしければ何か一つでも読んでやってください。


 

 唐突ではありますが、アバンタイトルについてです。

 ここは小説を書くサイトなのですからプロローグなり前書きなり序章なり、本来そういった言葉を使うべきなのでしょう。


 しかし、あらかじめ映像映えしやすい(特にアニメーションや特撮を想定している)小説を投稿される傾向が強いように感じられるweb小説界隈、プロローグ・前書き・序章といった言葉で表されるパートはなんとなく「アバンタイトル」と呼ぶにふさわしい雰囲気をまとったものが多いように思われます。

 きっとここでは作者さんの頭にはこういう映像があり、こういうタイミングで格好いいオープニングテーマが流れるのであろう。そしてそれを読んだ方の頭にも思い浮かべて頂きたいのだろう――と、そんな風な気持ちにさせられるプロローグ・前書き・序章を読むとどうしても「アバンタイトル」の方がふさわしい気がしてしまうのです。


 これが決まると非常にカッコいいのは、多くの方がとっくにご存知のことでしょう。カッコよければ読んでくださった人の心もつかめます。うまく書ければ「え? この小説どうなるの?」と物語の世界に読者をつれてゆくこともできます。だからこそこのパートを用意する方もいらっしゃるのでは?


 しかし、ここでハズすと「なんか恰好つけたいのは分かるけど、はっきり言ってスベってる。ダサい。読むのやーめた」という悲しい結果になってしまいます。


 そうなるのを防ぐために、僭越ながら「こうすると格好いいアバンタイトルが書けるのでは?」という個人的なまとめなりをここに公開してみることにしました。


 ノウハウというほど大したものでもなく、正直いって改めて語るようなことでもないことです。

 そもそも、えらそうにそのようなものを語ろうとしている私自身が勉強中の身です。第一話でバックされる率の高さなんてそりゃもうえげつないくらいですよ。


 それでもチラホラいろんな作品を読んでいると、「あー、この作品アバンタイトルで損してるな」というものも見かけることも事実です。


 自作の粗は気づけないのに他人様の粗は目に付くというのも勝手な話ではありますが、「アバンを活かせばぐっと見映えのする物語になるのでは?」とアドバイスしたくなるお節介めいた気持ちが沸き上がるのを禁じえませんでした。


 「自分の書いてる物語の出だし、上手くいかないなぁ」とお悩みの方の、解決に役立つことができたら幸いです。

 役に立たなくても暇をつぶしのお供にでも用立ててくださるだけでも嬉しいです。


 それでは次章から本題に入ってみたいと思います。

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